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茨城

5候補にアンケート(2)憲法

2019年7月11日 紙面から

 参院選茨城選挙区(投開票21日、改選数2)の候補者5人を対象にした本紙のアンケートで、改憲の是非や、自民が「自衛隊」の明記などを目指す9条改憲の是非などを聞いた。

 改憲の是非では「賛成」が3人、「反対」が1人、「どちらでもない」が1人となった。

 共産新人の大内久美子さんは「憲法は恒久平和など世界に誇れる日本の宝。今変える必要はない」と反対。賛成した自民現職の上月さんは「制定時より国内外の情勢はあまりに変わった」と指摘した。

 さらに、9条を改憲することの是非では、「反対」が3人で、「賛成」は2人だった。

 反対の理由には、立憲民主新人の小沼巧さんは「立憲主義に反する安保法制を前提としているため」、日本維新の会新人の海野徹さんは「現在の内閣では賛成できない」と回答した。 (山下葉月)

<質問>A、改憲に賛成か反対か

B、その理由

C、9条改憲に賛成か反対か

D、その理由

(届け出順)

◆田中健(たなか・けん)さん(53)諸新

A、賛成

B、33条から40条まで。日本の司法はとても遅れていて、被疑者の人権無視がすごい。陪審制を導入すべき

C、賛成

D、中国の軍事力拡張に対抗するため。軍事力なくして尖閣諸島は守れない

◆海野徹(うみの・とおる)さん(70)維新

A、賛成

B、憲法は、不磨の大典ではない。時代や社会の状況において改正する必要がある。教育費無料化などはその典型である

C、反対

D、現在の内閣の下での9条改憲には賛成できない

◆小沼巧(おぬま・たくみ)さん(33)立新 社

A、どちらでもない

B、内容次第である。良ければ賛成、悪ければ反対。立憲主義に反したり、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重に反するものは反対

C、反対

D、立憲主義に反する安保体制を前提としているため。また、自衛隊明記は感情的効果のみであり、実質的効果に影響しないため

◆大内久美子(おおうち・くみこ)さん(69)共新

A、反対

B、日本国憲法は恒久平和など世界に誇れる日本の宝です。いま変える必要はありません。憲法を暮らし、平和に生かすことが大事です。

C、反対

D、9条に自衛隊を書き込む狙いは、9条を空文化させ自衛隊の海外武力行使を無制限にする道。9条を生かした平和日本を築きます

◆上月良祐(こうづき・りょうすけ)さん(56)自現<1> 公

A、賛成

B、制定時と比べ、国内外の情勢はあまりにも激変している。現行憲法の三つの基本原理を堅持しつつ、丁寧な議論を行うべきだ

C、賛成

D、未記入

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