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初の週末 街頭演説 有権者どう聞いた? 子育て制度充実を/景気回復実感ない

2019年7月7日 紙面から

商店街で演説する候補者=横浜市南区で

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 参院選が始まって初めての週末となった六日、県内では商店街や駅前で候補者が街頭演説を行い、耳を傾ける有権者に今回の選挙の争点を聞いた。

 「金銭的な理由でこの子たちが困らないように、子育て制度を充実させてほしい」。長男(4つ)と手をつなぎ、次男(2つ)が乗るベビーカーを押す妻(35)と、横浜市西区のJR桜木町駅前にいた公務員の男性(34)=同市都筑区=は子育て支援の充実を争点に挙げた。「長男が通う幼稚園では人手が不足していて、音楽や英語の教室が少なく、習い事をさせている。出費がかさんでいて、次男に習い事をさせてあげられないかもしれない」と話した。

 主婦の山田浩子さん(79)=同市旭区=は、横浜市も候補に挙がっている、カジノ解禁を含む統合型リゾート施設(IR)に疑問を呈した。「ギャンブル依存症の人が増える可能性もある。経済ばかりを優先して住民の生活を考えていない」と国の政策を批判。「最近は国会議員の失言が多く、襟を正してもらいたい」とも注文を付けた。

 「物件の賃料は下がり続けていて、景気がよくなっている実感はない」。同市南区の商店街で候補者の演説に耳を傾けていた、不動産賃貸業の前沢格(ただし)さん(41)=同区=は経済政策に注目する。「来年の東京五輪の後に景気がどうなっているのか。近所のマンションでは空き家が目立っているので、不安です」と語った。 (鈴木弘人)

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