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神奈川

島村さん(自民)幅広い支持 維新、共産 無党派層で明暗 出口調査

2019年7月23日 紙面から

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 参院選が投開票された21日に共同通信が実施した投票所の出口調査(回答者2312人)によると、神奈川選挙区でトップ当選した自民現職の島村大さん(58)は、20〜40代と60代以上で最も多くの支持を得た。男性の30.6%、女性の20.9%が島村さんに投票し、年代・性別を問わず広く浸透した。

 一方で自民支持層の64.5%しか固められず、13.9%が公明、12.9%が維新に流れるなどした。支持政党なし層の支持も11.9%にとどまり、14人中4番目。序盤から当選が確実視された安心感が影響したとみられる。

 立憲民主現職の牧山弘恵さん(54)は、どの年代・支持層からも高い支持を獲得した。立憲民主支持層の71.8%に加え、国民民主支持層の17%、社民支持層の11.5%、支持政党なし層の20.8%を押さえ、政権批判票の受け皿になった。

 公明現職の佐々木さやかさん(38)には公明支持層の98.5%が投票し、自民のほか野党支持層と支持政党なし層も一定数取り込んだ。女性の得票は全候補中トップの21.7%だった。

 回答者の支持政党は、自民34.2%、立民17.5%、公明8.5%、共産5.8%、維新5.7%など。共産と維新がほぼ同率で、4議席目の当選の鍵は19.9%の支持政党なし層をいかに取り込むかだった。

 勝利した維新現職の松沢成文さん(61)は、支持政党なし層の22.6%が支持。公示1カ月前の入党にもかかわらず、維新支持層の85.6%を固めた。40代の20.5%、50代の21.2%も投票し、元知事の知名度の高さをうかがわせた。

 次点だった共産新人の浅賀由香さん(39)は、共産支持層79.3%、支持政党なし層16.3%の得票にとどまり、広がりを欠いた。

 「安倍政権下での改憲」は賛成38.1%、反対49.4%。男性は賛否が拮抗(きっこう)したが、女性は賛成30.2%、反対53.7%だった。20代を除く全年代で反対が上回り、自民支持層は72.9%が賛成。公明は賛成41.3%、反対40.3%と割れた。改憲に前向きとされる維新の支持層も52.3%が反対で、賛成40.9%を上回った。 (志村彰太)

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