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一夜明け 各党会見 自民 目標の100万票に届かず

2019年7月23日 紙面から

◆公明 支持者から絶大な支援

◆立民 統一選での躍進が勝因

◆国民 党勢回復糸口つかめず

◆維新 有権者が近づいてきた

◆共産 盛り上がらない空気に

 現職四人が当選した参院選から一夜明けた二十二日、主要各党の県組織代表者らが記者会見し、結果を総括した。(志村彰太)

 自民は島村大さん(58)が再選したが、目標の百万票に届かなかった。小此木八郎・県連会長は「『(安倍政権は)長すぎる』と言う支持者もおり、他の候補に票を入れたのでは」と分析し、「上から目線は有権者に見られている」と気を引き締めた。

 公明は佐々木さやかさん(38)が再選。上田勇・県本部代表は「早い段階から再選のために取り組んできた。投票率が下がっても、支持者から絶大な支援をもらった」と評価した。

 立憲民主は牧山弘恵さん(54)が三選。青柳陽一郎・県連幹事長は勝因に「四月の統一地方選で多くの新人が当選したこと」を挙げた。運動の足場ができ、「女性議員が集まって牧山候補を応援する日をつくるとか、特色ある活動を計画的にできた」と振り返った。

 反対に統一選で現職の落選が相次ぎ、足腰が弱まった国民民主。後藤祐一・県連代表代行は「候補を応援する仲間が減っていた」と、新人乃木涼介さん(54)の落選の要因を分析した。

 再選した維新の松沢成文さん(61)の改革中道路線と党の主張も重なったとし、「かなりの票が流れてしまった」と分析した。比例の石上俊雄・県連代表が落選したため、県連の国会議員は後藤氏一人に。党勢回復の糸口はつかめていない。

 維新は串田誠一・県総支部代表が「街頭で有権者から近づいて来てくれた」と喜び、県総支部代表を松沢さんに任せたいとの意向も示した。

 共産の新人浅賀由香さん(39)は、惜敗した二〇一六年より票差が開いて落選。田母神悟・県委員長は「三年前は安保関連法の記憶が新しく、市民運動が活発だった。盛り上がらない空気を打ち破れなかった」と語った。一方、今回は市民団体の助言で有権者と握手をして回り、他党からの応援演説も初めて招くなどした。「新しい活動の視点をもらった」と次を見据えた。

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