• 東京新聞ウェブ

埼玉

候補者の横顔(下)

2019年7月8日 紙面から

(届け出順)

◆古川俊治(ふるかわ・としはる)さん56 自民・現<2>

 高齢化の課題を克服へ

 医師であり弁護士であり現職の国会議員でもある。長年病院で働く中で制度的な限界を感じ「立法側に回れば一番つくりたい制度ができる」と政界入りした。

 医療体制構築と科学技術研究の二つがライフワークだ。二期目で印象に残った仕事として、医師の偏在対策や、薬の早期開発を可能にした医薬品医療機器等法の成立を挙げる。「医療の現場を知る議員は少ないので、自分がいたから進んだ部分はある」と自負する。

 今後は、高齢化が進む中で出てくる課題を技術開発によって克服していくことが目標。がんの撲滅や認知症の軽減に取り組んでいきたいという。

 座右の銘は、母校の祖である福沢諭吉の「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」。ワインは毎晩飲むといい「休肝日が本当に必要という科学的なエビデンスはそこまでない」と笑う。 (井上峻輔)

◆小島一郎(こじま・いちろう)さん48 幸福・新

 減税で経済成長目指す

 「消費税増税は既定路線のようになっているが、減税させて経済成長を願う有権者の本音の受け皿になりたい」。子どもからお年寄りまで負担の大きい消費税の政策転換を強調。減税で景気回復と財政再建を同時に目指す独自の取り組みや、国防強化を訴える。

 川口市で生まれ育ち、地元に恩返ししたい思いから出馬を決意した。二〇〇九年に入党し、国政は六度目の挑戦。参院選は一六年の前回選に続く立候補だ。この三年間の有権者との対話で、減税の必要性を痛感。「主婦の方も同じ気持ちの人が多い」と力を込める。

 前回選が終わってから始めた日本舞踊が今の一番の趣味。「美しい所作や目線一つとっても奥が深い」とその魅力を笑顔で語る。愛読書はノーマン・ヴィンセント・ピールの「積極的考え方の力」。座右の銘は「念(おも)いは必ず実現する」。 (藤原哲也)

◆佐藤恵理子(さとう・えりぃ)さん33 N国・新

 「スクランブル放送」を

 「党は若い人に人気。中高生にも関心を持たれているので、政治へのイメージが変わるのでは」。NHKだけ映らないようにする「スクランブル放送」の実現や、悪質な集金から市民を守ることを主張。選挙運動は従来の街頭活動から一線を引き、インターネット上の情報発信に力を入れる。

 動画配信とタレント活動の仕事をしてきたが、配信番組を通じて知り合った立花孝志・党代表からの誘いで出馬を決意した。昨年は病気やけがで苦しんだ時期もあったが、「同じような境遇の人に希望を与えたかった」。少子化問題にも関心はあるが、党の主張一本で戦うと決めている。

 趣味はネット配信のほか、テレビゲームと食べ歩きが好き。漫画以外にジャーナリスト池上彰さんの本を愛読して勉強する。座右の銘は「大いなる力には大いなる責任が伴う」。 (藤原哲也)

主な政党の公約

新聞購読のご案内