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埼玉

あす投開票 1増議席巡り熱 投票率も大きく影響

2019年7月20日 紙面から

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 二十一日に投開票が迫った参院選の埼玉選挙区(改選定数四)では、九人の候補者たちによる激しい舌戦が続く。公職選挙法改正によって今回から改選定数が一増となった中、最後の四議席目を巡る争いが熱を帯びている。 (井上峻輔)

 立候補しているのは、国民民主新人の宍戸千絵さん(41)、共産新人の伊藤岳さん(59)、公明現職の矢倉克夫さん(44)、日本維新の会新人の沢田良さん(39)、安楽死制度を考える会新人の鮫島良司さん(64)、立憲民主新人の熊谷裕人さん(57)、自民現職の古川俊治さん(56)、幸福実現党新人の小島一郎さん(48)、NHKから国民を守る党新人の佐藤恵理子さん(33)。

 宍戸さんは、自身の介護経験を基に医療・介護制度の改善を主張。「主要政党唯一の女性候補」を強調、最後の追い上げに努める。

 伊藤さんは、消費税増税凍結や最低賃金引き上げなどを訴える。県選挙区で二十一年ぶりの議席獲得に向けて、党の総力を挙げる。

 沢田さんは「残り一議席は維新か共産か」と問い掛け、四議席目を狙う。与党に加え他の野党も批判し、無党派層への浸透を図る。

 矢倉さんは、再選に向けて実績や安定政権の必要性を強調。「厳しい戦い」と支持者に訴え、推薦を受ける自民とも連携を続ける。

 熊谷さんは児童虐待対策や労働環境整備を訴え、与党の政治の進め方も批判。地元選出の枝野幸男党代表の存在も強調し続ける。

 古川さんは、自身の専門である医療政策や科学技術開発を中心に訴える。三選に向けて最後まで党の組織を生かして戦う。

 選挙結果には、投票率も大きく影響しそうだ。参院選埼玉選挙区では、二〇一六年の前回は51・94%、一三年は51・21%、一〇年は55・83%だった。

 今回の期日前投票の投票率は、十四日時点の中間発表では4・81%で、前回同期比0・61ポイント減となっている。

◆選挙区 立候補者 (4…9)改選1増

宍戸千絵 41 国新  (元)独法職員   

伊藤岳 59 共新  党県常任委員  

矢倉克夫 44 公現<1> (元)農林水産政務官 自

沢田良 39 維新  (元)参院議員秘書 

鮫島良司 64 諸新  会社員     

熊谷裕人 57 立新  (元)さいたま市議 

古川俊治 56 自現<2> (元)財政金融委員長

小島一郎 48 諸新  幸福実現党県代表

佐藤恵理子 33 諸新  タレント    

      ◇

届け出順

党派の略称は、自=自民、公=公明、立=立民、国=国民、共=共産、維=維新、諸=諸派

候補者の年齢は投票日基準

主な政党の公約

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