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埼玉

無党派層の4割 選挙区は立民と共産 共同通信出口調査

2019年7月23日 紙面から

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 共同通信の出口調査によると、参院選埼玉選挙区で特定の支持政党がない無党派層の投票先で最も多かったのは、立民新人の熊谷裕人さんで21.4%だった。2番手は共産新人の伊藤岳さんで18.6%。初当選した野党の2新人に全体の4割が集まった形だ。 (藤原哲也)

 トップ当選の自民現職の古川俊治さんは16.8%で3番手。同じ与党の公明現職の矢倉克夫さんは、9.7%で5番手だった。

 一方、次点で落選した国民新人の宍戸千絵さんは16.0%で4番手と一定の支持は得ていたが、当選した2新人より少なかった。維新新人の沢田良さんは9.7%で、矢倉さんと同じ5番手と伸び悩んだ。

 支持政党別では、自民支持層の71.5%が古川さん、14.4%が矢倉さんに投票し、自公の選挙協力の影響がみられた。そのほかは立民支持層の69.7%が熊谷さん、国民支持層の77.0%が宍戸さん、公明支持層の85.2%が矢倉さん、共産支持層の91.5%が伊藤さん、維新支持層の80.4%が沢田さんに投票していて、各候補ともそれぞれの支持層は固めていた。

 年代別では、20代〜70歳以上の各年代で古川さんが最も多く票を獲得した。10代は宍戸さんが最多だった。2位当選の熊谷さんは20代と70歳以上の得票が比較的高かった。

 無党派層の投票動向は、比例代表でも立民が25.7%でトップ。以下、自民20.6%、維新11.5%、れい新11.2%、共産10.4%、国民5.6%、公明とN国4.6%、社民3.8%と続いた。2議席を得たれい新、1議席を獲得したN国など諸派への無党派層の支持が県内でも一定程度あったことがうかがえる。

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