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32の全1人区 野党一本化 立民7、国民6、共産1、無所属18

2019年6月8日 紙面から

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 立憲民主党など野党五党派は七日、参院選の勝敗を左右する三十二の改選一人区全てで候補者一本化のめどが立った。唯一、調整が残っていた鹿児島選挙区を巡り、社民党の吉川元・幹事長が国民民主党の平野博文幹事長と国会内で会談し、社民が条件付きで候補取り下げを提案。平野氏は前向きに検討する意向を示した。国民側は地元組織との調整を経て週明けに正式に回答する。これにより三十二選挙区の内訳は立民七、国民六、共産一、無所属十八となる。野党側は自民党と対決する共闘態勢をつくれるかが今後の課題だ。

 立民、国民両党はいずれかの公認候補に対する選挙支援について、必要に応じて「推薦」より関与の度合いが小さい「支持」を決める。無所属候補についても党籍の有無や選挙区事情を考慮しながら、推薦や支持を決めるとしており、野党一体となって支援する態勢を組めるか不安が残る。

 国民民主の小沢一郎総合選対本部長相談役は「候補者を一人に絞っただけでは駄目だ。選挙をする態勢がばらばらでは勝てない」と共闘の強化を求めている。

 国民、社民両党の幹事長会談で、吉川氏は鹿児島の候補取り下げに際し(1)国民が推す候補を無所属にする(2)地元の融和を進める(3)衆院鹿児島4区では社民の意向を尊重する−の三つを提案。平野氏は「苦渋の決断に敬意を表する」として受け入れる方向で調整を進める。

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