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参院選へ改憲、消費税… 学生と議員が争点議論

2019年6月25日 紙面から

参院選の争点について討論する国会議員と学生たち=24日、東京・永田町の衆院第2議員会館で

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 参院選で若者の投票率を向上させようと、選挙の主要争点について学生と国会議員が意見を交わすイベントが二十四日、国会内で開かれた。若年の政治参加を目指すNPO法人「ドットジェイピー」が主催。

 大学生や高校生約百人が十グループに分かれ、与野党七党の国会議員約二十人と(1)改憲(2)消費税増税(3)同性婚(4)若者と選挙−の四テーマについて話し合った。

 改憲については、学生たちが「改憲で戦争ができる国になるのか」「米国が考案した憲法は日本人が作り直すべきではないか」などと質問。自民党の中曽根康隆衆院議員が「憲法は時代の国際情勢に合うものにすべきだ」と改憲を主張する一方、国民民主党の玉木雄一郎代表は「日本の危機と関係ない場所で(自衛隊が)武力行使するのは平和主義に合致しない」として、自民党が主張する改憲の問題点を指摘した。

 消費税増税を巡っては「増税の恩恵を受けられるか分からないのに(増税は)受け入れられない」との学生の意見に対し、自民党の田畑裕明衆院議員が「子育て支援などに還元されることを理解してほしい」と説明。増税に反対する国民の近藤和也衆院議員は、増税に伴って導入される軽減税率などを問題視した。

 ドットジェイピー学生代表で千葉大四年の川尻岳宏さんは「参院選に向けて情報を集め、自ら争点を判断するための機会になれば」と話した。(上野実輝彦)

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