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沖縄、自民劣勢 秋田は横一線か 安保巡る注目区

2019年7月17日 紙面から

 在日米軍基地や自衛隊施設に関する問題を抱える選挙区では、安倍政権の進める防衛政策が原因で、自民党候補が苦戦している。

 沖縄では、野党統一候補の高良鉄美(たからてつみ)氏が、米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)の移設に伴う名護市辺野古(へのこ)の新基地建設の反対と、在日米軍の過重な基地負担の是正を訴え、辺野古新基地建設の賛否を明言しない自民の安里(あさと)繁信氏を大きくリードしている。新基地反対の野党候補は二〇一三年と一六年の参院選でも連勝した。

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備候補地となった秋田では、野党統一候補の寺田静氏と自民現職の中泉松司氏が横一線の接戦だ。

 参院選直前に、候補地を巡る防衛省の調査ミスや不手際が相次ぎ、住民が反発。秋田は一六年参院選で、自民が東北六県で唯一議席を得た県だが、今回は自民が逆風を受けている。 (山口哲人)

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