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ネット選挙 支持競う フォロワー数1位 首相145万人

2019年7月18日 紙面から

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 インターネットを活用した選挙運動が解禁されて三度目の参院選となる今回も、多くの政党や政治団体が、ネットを通じた支持拡大に力を入れている。特に、組織力で劣る政党や政治団体にとって、低コストで早く、広く不特定多数の人たちに主張を伝えられるネットは大きな武器で、フル活用している。

 各党首らは、短文投稿サイトのツイッターで政策や演説内容を連日発信している。十七日午後時点のフォロワー数は、安倍晋三首相(自民党総裁)が約百四十五万人とずばぬけて多いが、二位は政治団体「れいわ新選組」代表の山本太郎参院議員で、約三十一万人。法律上の政党要件を満たさず、強固な支援組織もない政治団体としては異例と言える。投稿を転送するリツイート数も、首相を含む各党首らを上回ることが少なくない。

 このほか日本維新の会の松井一郎代表、立憲民主党の枝野幸男代表らもフォロワー数が多い。

 各党・政治団体によるツイッターのフォロワー数は、十七日午後時点で立民が約十七万八千人と最多。以下、自民、公明、共産、れい新の順で多い。

 各党・政治団体は動画投稿サイト「ユーチューブ」も活用している。演説を聴きに来られない離れた地域の人々に、映像で主張を届けられる利点があるからだ。

 自民、公明、国民民主各党は、党首や候補者の演説を投稿。立民は候補者同士の対談、共産は著名な支持者のコメント、社民は政見放送を載せるなど、各党の特色が現れている。

 れい新も山本氏らの演説の生中継を重視しており、配信サイト「ツイキャス」やユーチューブで積極的に投稿している。 (上野実輝彦)

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