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「私の1票」に思い込め 1都6県男女10人に聞く

2019年7月21日 紙面から

 参院選は17日間の選挙戦を終え、21日に投開票される。初めて選挙権を手にした18歳の高校生や子育て中の主婦、戦前生まれの男性など、1都6県の男女10人の有権者に聞いた。あなたはその1票に、どんな思いを込めますか−。 

◆自分たちのため投票に行こう

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<東京都板橋区、高校三年、岡田匠未(たくみ)さん(18)> 初めての選挙。若い人向けの政策を訴えている人に入れようと思う。将来は国語の先生になりたくて、大学に進学する予定。だから大学の授業料の引き下げや返さなくてもいい奨学金の整備は、目前に迫った問題。今の政治は若い人に冷たく感じる。ぼくら世代のために働いてくれる人を応援したい。今回、地元の商店街で啓発用ティッシュを配って投票を呼び掛けた。ぜひぜひ投票に行ってほしい。若い人が皆選挙に行けば、政治家へのアピールになる。一票で政治を変えたい。

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<千葉市花見川区、高校三年、山下実莉(みのり)さん(18)> 今回初めて投票に行く。年金問題と消費税率の引き上げに関心がある。将来、どうせ若い人は年金をもらえないかもしれないのに、なぜ保険料を払わないといけないの? 政治家になるにはお金がかかるけれど、投票は身近にできる意見表明の場。不満に思っていることを表せる。投開票日は、市内の投票所で選挙事務に携わる。若い人が投票に行かないと、高齢者向けの政策ばかりになってしまう。若者向けの政策が通らず不利になるから、投票に行った方がいいと思う。

◆未来を見据え

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<横浜市緑区、大学二年、西沢昇馬さん(19)> 政治学の少人数授業で、政治は身近な問題を扱うものだと知った。将来的な負担に強い不安がある。未来を見据えて、投票したい。

◆教育改革こそ

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<水戸市、大学三年、工藤嶺(れい)さん(20)> 若者に「選挙に行くな」と呼び掛ける動画を見て、さらに投票に行く気持ちが強くなった。教育や奨学金制度の改革を打ち出す候補者に注目している。

◆子育て支援を

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<さいたま市浦和区、主婦、鈴木優加里さん(30)> 二歳の長男がいて、第二子を妊娠中。働きたくなった時のために、子育て支援策に注目して、誰に投票するかを決めたい。

◆自由かみしめ

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<前橋市富士見町、「ぐんま日独協会」会長、鈴木克彬(かつあき)さん(85)> 戦後から言論、宗教、職業選択の自由が守られてきた。そのありがたみを念頭に置き、毎回、投票している。

◆初めての選挙

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<東京都練馬区、高校三年、今田愛巳佳(こんたあみか)さん(18)> 初めて選挙権を得たので政治に参加したい。高齢者はもちろん、若者も含めて、幅広い年代が生活しやすくしてほしい。

◆考え近い人に

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<東京都文京区、塾講師、村上由紀さん(26)> 今ある法律の多くは、先人が闘って勝ち取った権利。自分の考えに近い候補者に投票し、よい社会をつくるきっかけになればと思う。

◆変革できたら

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<東京都港区、会社経営、三浦武明さん(44)> ドイツの神学者ルターの「明日世界が終わるとしても今日リンゴの木を植える」を胸に意思表示する。混乱を伴わず変革できたらいい。

◆暮らしやすく

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<宇都宮市、主婦、佐藤弘美さん(62)> 病気の後遺症で、生活上の不便や将来の不安を感じる。「誰もがより生活しやすい社会に変われば」と願って、投票に行くつもりだ。

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