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なぜ投票せず? 争点よく分からない スマホで手軽にできれば

2019年7月22日 紙面から

 今回の参院選で投票率は50%を割り込む見込みで過去2番目に低くなる見通しだ。東京都内で棄権した人たちに投票しなかった理由を聞いた。

 「各党の政策の違いがよく見えないし、子育てが忙しくて…」と、葛飾区の主婦中山友紀さん(37)。長女が通う幼稚園の夏祭りに参加するなどしていた。

 この日、運転免許更新をした新宿区の会社員早川夏穂さん(26)は「争点がよく分からなかった」と語る。「与党は絶対に嫌だけど、野党も批判ばかり。積極的に投票したい政党を見つけられなかった」と明かす。

 渋谷に買い物に来ていた名古屋市の派遣社員中川ともみさん(37)は「結局自分の生活は何も変わらない。今では選挙に行く時間すら無駄に思える」と、数年前から投票していない。「子育て環境ばかり叫ばれているが、独身女性も正直しんどい。思いを託したい候補者も政党もない」

 簡単な仕組みを求める声も。フットサルや家事をして過ごした東京都足立区の会社員瀬川勇二さん(43)は「政治に興味がないわけではない。スマートフォンで手軽にできるなら投票する」と話した。

主な政党の公約

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