• 東京新聞ウェブ

総合

女性当選 自公は10%台 全体では22%、最多タイ28議席

2019年7月23日 紙面から

写真

 二十一日投開票の参院選の女性当選者は、選挙区十八人、比例代表十人の計二十八人で、前回の二〇一六年参院選と並んで過去最多だった。ただ、立候補した女性は百四人で当選率は26・9%。当選者に占める女性の比率は22・6%と低調だった。今回の改選数は三増えたため、一六年より0・5ポイント低かった。与党の女性比率は自民、公明両党とも10%台にとどまった。 (坂田奈央)

 女性当選者数を政党別でみると、最も多かったのが自民で十人。次いで立憲民主党六人、共産党三人、公明二人。日本維新の会、国民民主党、れいわ新選組はそれぞれ一人、無所属は四人。社民党、NHKから国民を守る党はゼロだった。

 一方、各党の全当選者数に占める女性の割合は、れい新50%、共産42・9%、立民35・3%と野党が上位を占めた。国民は16・7%、維新は10%。与党の自民は17・5%、公明は14・3%だった。

 立候補者数に占める女性比率も社民党が71・4%、共産55%、立民45・2%と野党が上位。自民は14・6%、公明は8・3%だった。

 立民、国民、共産、社民の野党四党は三十二の改選一人区で統一候補を擁立。うち半数近い十五選挙区が女性候補で、五人が当選した。

 上智大の三浦まり教授(政治学)は「女性候補の中には、これまで重視されてこなかった子育てやハラスメントなどの問題を争点に押し出したケースもあった」と評価。「女性の野党統一候補が善戦した背景には、世の中の女性候補への期待の高まりもあると思う。政党もその期待を感じとってほしい」と話している。

主な政党の公約

新聞購読のご案内