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最後の訴え、街に響く 「孫の未来託す1票」 きょう投開票

2019年7月21日 紙面から

候補者の街頭演説を聴く有権者ら=港区で

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 参院選東京選挙区(改選数六)では選挙戦最終日の二十日、候補者が駅周辺などの街頭に出て、「あと一押しを」などと最後の訴えに声をからした。集まった有権者は、平和や安心できる暮らしを願いつつ、演説に耳を傾けた。 (石原真樹、松村裕子)

 「最終日は多摩地区から攻め上がる」。ある女性新人は二十日朝、立川市の立川駅北口で力こぶをつくって演説開始。「最後に愛は勝つ、正義は勝つ」と繰り返し、支持を呼び掛けた。孫が五人、ひ孫は四人いるという同市の花田京子さん(80)は「孫たちが住みやすく、戦争のない平和な国にして」と願い、一足先に期日前投票へ向かった。

 続いて同じ場所に立ったのは男性現職。多摩地区最後の訴えと銘打ち、「あと一押しの協力を」と連日の演説でかすれた声を張り上げた。応援に来たあきる野市の無職窪島成一さん(64)は「高齢者が安心して生活できるようにしてほしい」。

 選挙カーが入れ代わり立ち代わり滑り込む池袋駅東口周辺。駅に近い交差点では、女性新人が選挙カーの上で手を振りながら「まずは、投票に行ってください」とアピール。女性議員を増やせば福祉予算の強化につながるなどと訴えた。同区の五十代の会社員女性は期日前投票を済ませたが、応援しようと街頭演説を聞きに来た。「憲法に自衛隊を明記してほしくない。平和を守りたい」と話した。

 拡声器を使った演説の期限まで残り二時間を切った午後六時過ぎ、千代田区のJR有楽町駅前で男性現職が演説し、「あと一票、もう一票、押し上げてください」と聴衆に呼び掛けた。この現職の演説を聞くのは二度目という中央区の主婦(57)は「年金や生活にかかる費用など庶民に身近な問題を、国の政策に生かしてほしい」と話した。

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