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自公で3 維新が初当選 立民、共産1議席ずつ

2019年7月22日 紙面から

 二十一日投開票の参院選東京選挙区(改選数六)は、自民二人、立民、公明、共産、維新各一人が当選した。立民、維新の二人が初当選したほかは、現職が地力を見せた。首都決戦は、与党の自公がそつのない戦いを展開し、三議席を守った。

 自民は丸川珠代さん(48)が大臣経験などの実績をアピールして、六年前に続いてトップ当選。元厚生労働副大臣の武見敬三さん(67)は、医師会などの組織票を固めた。公明代表の山口那津男さん(67)と共産党中央委員の吉良佳子さん(36)も、それぞれ党支持層を手堅くまとめた。

 新人二人を擁立した立民は、塩村文夏さん(41)が元都議の知名度を生かし、安倍政権への批判票の受け皿になった。元新聞記者の山岸一生さん(37)は、出遅れが響いた。

 衆参両院の東京の選挙区で、初めて維新の議員となった元都議の音喜多駿さん(35)は若者層に浸透し、支持を広げた。

 国民は水野素子さん(49)、社民は朝倉玲子さん(60)とそれぞれ新人を擁立したが、議席を得られなかった。六年前に無所属で初当選した山本太郎さん(44)は今回、政治団体「れいわ新選組」の代表として比例代表から出馬し、東京選挙区に新人野原善正さん(59)を立てたが、及ばなかった。

 今回は、改選数が六年前の五から一増え、二十人が立候補した。そのうち女性は六人で、三人が当選し、女性の当選者数は最多となった。六年前は自民二人、公明、共産、無所属各一人が当選。三年前は自民二人、民進(当時)二人、公明、共産各一人だった。

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