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栃木

7/21投票へ行こう 若者のアイデア、ラジオCMに

2019年6月28日 紙面から

ラジオCMの収録に臨むメンバーら=宇都宮市で

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 7月4日公示、21日投開票の参院選に向けて、県内の大学生ら若者が投票を呼びかけるラジオCMの収録に臨んだ。CMは県選挙管理委員会の制作だが、原稿は若者らが自ら考えた。若い世代を中心に低投票率が目立つ中で、参加した学生らは一票の重みを言葉に込めた。(北浜修)

 収録は、県選管の「とちぎ選挙ユースサロン」の活動の一環。若者らが月一回程度、会合を開き、選挙啓発の企画やアイデアを考えたり提案したりしている。現在のメンバーは十八〜三十一歳の四十四人という。

 収録は地元ラジオ局の栃木放送(宇都宮市)で二十五日にあり、メンバーの男女各二人が参加した。投票日に放送して投票を呼びかけるものと、公示日から投票前日までに流し、期日前投票を知らせる二つのパターンを用意した。

 このうち、投票日放送用は親子の会話で始まる。「きょうは投票日だよ。パパ、ママ、投票に行かないの」「日曜ぐらい寝かせてよ」。時は流れ、成人した子供が「給料は上がらない、子育てにはお金がかかる。あの時、両親が投票に行っていれば変わったかも。おれは投票に行くぞ」と決意するという筋書きだ。

 メンバーはせりふを途中でかんでしまったり、二十秒ほどに収めようとするもオーバーしてしまったりと苦労したが、何回も録り直しした末に、無事に収録を終えた。

 参加した市貝町の専門学校生、名雲鈴果さん(19)は「秒数を気にしながら、感情を込めるのが難しかった」と感想を話し、小山市の大学生、菅原健哉さん(20)は「投票に行ってという思いが伝わってほしい」と期待した。

 立ち会った県選管の担当者は「若い人の力を借りることで、若い世代の投票率アップにつながれば」と話した。CMは、栃木放送で流される。

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