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栃木

現新3人立候補へ 注目の「一人区」 与野党が全面対決

2019年7月4日 紙面から

立候補受け付けのリハーサルをする県選挙管理委員会の職員ら=県庁で

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 参院選は四日、公示される。栃木選挙区(改選数一)には自民現職の高橋克法さん(61)と、立憲民主新人で「野党統一候補」の加藤千穂さん(43)、諸派新人の町田紀光さん(40)が立候補する見通し。参院選全体の勝敗を左右するとされる「一人区」で、与野党が全面対決する。投開票は二十一日。 (北浜修、小川直人)

 再選を目指す高橋さんは、国会活動を続けながら地元に戻り、各地で集会などを重ねて支持拡大を図る。六月十八日には、宇都宮市内で開いた地区後援会の総決起大会で、支援者らとの結束を固めた。

 県議や高根沢町長を務めた経験を強調し、「地方を守りきる」と訴える。県内の農林業を守るために中山間地域の再生、中小企業、小規模事業者に対する支援制度や防災、減災対策の強化などを主張する。新人二人の挑戦を受けることに「大変厳しい戦いになる」と気を引き締める。連立を組む公明の推薦を受ける。

 加藤さんは立民県連の候補者公募に応募し、公認候補となった。その後、国民民主、共産、社民、新社会の県内四党が「安倍一強政治を倒す」として歩調を合わせ、野党統一候補に。四党の支持を受けるほか、市民団体「戦争法の廃止と立憲主義の回復を求める栃木県民ネットワーク」(県民ネット)とも共闘する。

 加藤さんは、衆院議員の政策秘書として立法実務に携わった経験を強調。平和や命、暮らしを守る「当たり前の政治」の実現を掲げる。年金制度の情報開示や、消費税率10%引き上げの凍結も主張する。

 政治団体「NHKから国民を守る党」の町田さんは、NHKの受信料契約制度への疑問などを訴える。「NHKは戸別訪問で強引に契約を取っている」などと主張する。街頭活動はせずに、インターネットや政見放送、選挙公報などで情報発信する。

 県選挙管理委員会は三日、県庁で立候補届け出受け付けのリハーサルをした。立候補は四日午前八時半から受け付ける。

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