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栃木

候補者の横顔

2019年7月6日 紙面から

 参院選栃木選挙区(改選数1)には現職1人、新人2人が名乗りを上げた。政治家を志したきっかけや、目指しているものは何なのか。3人の横顔と主張を紹介する。 (北浜修)

 (届け出順)

◆町田紀光(まちだ・としみつ)さん (40) N国 新

 NHK受信料契約に疑問

 政治団体「NHKから国民を守る党」はインターネットの動画で知った。幹部と会い、今年三月に加わった。翌月には群馬県太田市議選に挑んだが、及ばなかった。

 「NHKは戸別訪問し、お年寄りや学生、主婦など弱そうな人から強引に契約をとっている」などと主張し、受信料契約制度を問題視する。一方で「職員には熱意と使命感を持って働く方々がいる。その人たちのことは批判していないことを分かってほしい」。

 太田市でコンビニ店を経営する。子供が四人。地元の小学校ではPTA役員も務める。

◆高橋克法(たかはし・かつのり)さん (61) 自民 現<1> 公

 「地方を守る」訴え続ける

 「地方を守る」。街頭演説でも支持者らの会合でも常に訴えている。

 元参院議員岩崎純三さんの秘書から県議に転身し、高根沢町長も経験した。「昔から人々がコツコツとまじめにコメをつくってきた町。それが誇り」。故郷の高根沢を語る時は、特に熱がこもる。

 「大都会だけ繁栄し、地方が疲弊する。そんな国は持続しない」ときっぱり。参院議員一期目は、国土交通大臣政務官も務め、防災減災対策に取り組んだ。

 趣味の一つはカラオケ。好きな楽曲は、ゆずの「栄光の架橋」。町長時代からの十八番という。

◆加藤千穂(かとうちほ)さん (43) 立民 新 国社

 医療的ケア児問題に関心

 北海道函館市出身。大学卒業後、荒井聡衆院議員(北海道3区)の秘書を務めた。医療的ケア児の問題を勉強する超党派の活動を目の当たりにし、「議員を支える立場から一歩踏み出そう」と強く思うように。そのころ、立憲民主県連が公認候補を公募していることを知り、挑んだ。

 「医療的ケア児の問題、原発に依存しない社会づくり、栃木県の農業を守ることなどに取り組みたい」

 栃木に地縁や血縁はないが、温泉や神社仏閣巡りなどが好きで、県内はよく訪れていた。夫は都内在住で、昨年暮れから宇都宮市で一人暮らし。

主な政党の公約

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