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栃木

梅雨空の下 訴え熱く 候補者に初の週末

2019年7月7日 紙面から

集まった有権者らの前で演説する候補者

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 参院選公示後初めての週末となった六日、栃木選挙区(改選数一)の候補者たちは、街頭演説やイベント会場訪問、ポスター貼りなどを精力的にこなし、支持の拡大を目指した。梅雨らしく、ぐずついた天気で雨がぱらついたが、訴えは熱を帯びた。 (小川直人、高橋淳)

 自民現職の高橋克法さん(61)は、遊説やあいさつ回りなどの日程をぎっしり詰め込んだ。遊説の最中、宇都宮市中里町のスーパーの前に立ち寄り、マイクを片手に「農業、農村を守る」と持論を展開。「農村社会には私たちの原点がある。日本人の美しさは農村社会から生まれた」と熱弁を振るい、拍手を浴びた。

 対立候補の組織力を警戒し、選挙戦序盤にして「最後の最後まで、どうかご支援を」と声を張り上げる場面も。

 ポロシャツ姿の軽装で、集まった有権者の元に小走りで向かい、両手で握手。演説を終えて選挙カーに乗り込むと、身を乗り出して大きく手を振り「どうもありがとうございます」と声を上げた。

 「命と暮らしを守り、二十年先の子どもたちに責任を持てる政治を取り戻そう」。立憲民主新人の加藤千穂さん(43)は、日光市の道の駅日光・日光街道ニコニコ本陣前で、マイクを握った。

 病気の母親に背中を押されて北海道から東京の大学に進み、奨学金を得て学んだ経験を紹介。「どんな境遇に生まれても、子どもたちが質の高い教育を受けられ、誰もが社会の中で全力でチャレンジできる土壌を作りたい」と力説した。

 国会議員らが「働き盛りの四十三歳」「女性国会議員は少ない」と応援演説する中、歩道で待つ有権者に駆け寄り「頑張って」という声援に握手で応えた。「頑張ろう」も三唱し、勝利を誓った。

 政治団体「NHKから国民を守る党」新人の町田紀光さん(40)は、自身の候補者ポスターを宇都宮市内の掲示板に貼る作業を続けた。(契約者だけがNHKを見られる)「スクランブル放送の実現」といった主張は、ポスターやインターネット動画などで訴える。

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