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栃木

「投票に行こう」若者語る 宇都宮で啓発トークイベント

2019年7月15日 紙面から

投票の意義などについて話す(左から)井上さん、中村教授、森さん、柏倉さん=いずれも宇都宮市で

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 参院選が終盤に差しかかった14日、県選挙管理委員会の啓発イベントが宇都宮市の大型商業施設で開かれ、県出身や県内の若者、識者らが「投票に行こう!」をテーマにステージで話し合った。 (北浜修)

 益子町出身で趣味が国会傍聴というタレントの井上咲楽(さくら)さん(19)、白鴎大二年の森晃希(こうき)さん(19)、宇都宮市の主婦柏倉里奈さん(28)、宇都宮大の中村祐司教授(政治学)の四人が参加。投票に行かない若者が多いことや、投票の重要性などを中心に意見を交わした。

 低投票率の背景について、井上さんは「日本が平和だからだと思う。今何も変わらなくても普通に生活できている。現状維持でいいという若者が多い。平和で幸せだからいい。だから、別に投票へ行かなくてもいいと考えている人が多い」と率直に語った。

 これに対して中村教授は「平和で安心とはいえ、国際的な情勢を見ると激動の時代だ。若い人たちこそ選挙に行かなければ」と発言。その上で「国会議員は力を持っている。権限、権力を持っている人を選ぶのだから重要だ」と、今回の参院選の大切さを強調した。

 井上さんは「今だけを考えると幸せかもしれないが、未来のためには考えないといけない。税金も将来は自分たち(若者世代)の負担になっていく。十年後、二十年後を見ている人を選びたい」と応じた。

 森さんは、自身が大学で選挙啓発のサークル活動をしていることへの周辺の反応を紹介。「すごいね、とよく言われる。投票が当たり前になっていない。(若者の)意識を変えることが必要だ」、一児の母の柏倉さんは「自分や子供の将来のために投票したい」とそれぞれ話した。

 会場では、県マスコットの「とちまるくん」などから好きなキャラクターを選ぶ模擬投票もあり、買い物客らが体験していた。

キャラクターの模擬投票を体験する来場者

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