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栃木

候補者へ 本紙アンケート 「消費増税」三者三様の立場

2019年7月18日 紙面から

 本紙が実施した参院選栃木選挙区(改選数一)の候補者アンケートで、十月に予定されている消費税率10%への引き上げに、自民現職の高橋克法さん(61)は「賛成」、立憲民主新人の加藤千穂さん(43)は「反対」、政治団体「NHKから国民を守る党」新人の町田紀光さん(40)は「どちらとも言えない」と答えた。

 高橋さんは「全世代型社会保障の構築のため」と賛成の理由を挙げた上で「経済への影響を乗り越える対策に万全を期す」とし、併せて景気対策に力を入れる姿勢を示した。

 引き上げに反対の加藤さんは「逆進性が高く、低所得者の家計をより直撃する」と指摘し、景気を冷え込ませると主張。与党が掲げる景気対策を念頭に「キャッシュレスという一部の人だけに対する還元分が大きいことも公平性から問題」と批判した。

 一方、町田さんは「議員報酬を含めて税金が使われているものの削減」をまず徹底し、それでも財源が不足する場合には増税すべきだと主張した。

 10%への引き上げは二〇一二年、民主、自民、公明三党が「社会保障と税の一体改革」で合意した。当初は一五年十月からの予定だったが、二回にわたり先送りされた経緯がある。10%への引き上げと同時に、飲食料品などの税率を8%に据え置く軽減税率が導入される。 (北浜修)

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