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栃木

あす投開票 投票時間短縮広がる 8市町170カ所で繰り上げ

2019年7月20日 紙面から

 二十一日投開票の参院選で、投票所を運営する市町の選挙管理委員会に、投票終了時刻を繰り上げる動きが広がっている。夜間の投票が少ないことや職員の負担軽減、期日前投票の定着などが背景にあるようだ。 (北浜修)

 公選法は、投票所を開く時間を午前七時〜午後八時とするが、投票に支障を来さないと認められる特別な事情のある場合に、短縮できると定めている。

 県選挙管理委員会によると、今回の参院選では県内八百三十カ所の投票所のうち、八市町の百七十カ所で終了時刻を一〜二時間繰り上げる。

 三年前の前回は、八百六十一カ所のうち六市町の七十四カ所だった。繰り上げる投票所の割合は8・6%から20・5%へと増えた。

 全ての投票所で終了時刻を繰り上げるのは栃木、那須烏山、茂木、那珂川の四市町。一部の投票所で繰り上げるのは佐野、鹿沼、日光、矢板の四市。

 栃木市では、以前から二時間繰り上げてきた山間部の二カ所に加え、今年春の県議選から六十二カ所で一時間繰り上げた。

 市選管の担当者は「三、四年前から検討していた。立会人の負担軽減や市職員の人件費削減、開票時刻を早めることにもつながる」などと説明する。

 これまでの各選挙のデータを調べたところ、午後七〜八時の投票者が全体の3%に満たないことが分かり、繰り上げに支障がないと判断したという。

 那須烏山市は、市内の全十二カ所で二時間繰り上げる。二〇一六年の県知事選から一時間繰り上げていたが、さらに短縮する。

 同市選管は、期日前投票が全投票者の四〜五割に及んでいるほか、午後六〜七時の投票者が少ないこと、立会人や職員らの負担軽減や経費削減などを理由に挙げている。

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