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栃木

梅雨空の下、最後のお願い 「未来決める あなたの1票」きょう投開票

2019年7月21日 紙面から

マイクを握り、有権者らに支持を訴える候補者

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 参院選栃木選挙区(改選数一)の候補者は選挙戦最終日の二十日、県都・宇都宮市の街に出るなどして最後の訴えに走った。地域活性化や消費税率引き上げ、改憲などが争点となった十七日間の論戦は終わり、二十一日に投開票される。 (北浜修、小川直人)

 自民現職の高橋克法さん(61)は、宇都宮市を中心に選挙カーで各地を回った。同市大谷町にある銀行出張所の駐車場では、集まった有権者らを前に演説。「地方を守る。農林業、中小・小規模事業者を支える。観光を振興し、インフラを整備する」。初日から幾度となく繰り返してきた持論の訴えに、この日も熱を入れた。

 梅雨空の下での戦いが続いたが、顔やマイクを持つ手はすっかり日焼けしていた。この日も蒸し暑く、額には汗がにじみ、手にしたタオルで何度も汗をぬぐった。演説を聞きに訪れた有権者らと一人一人、笑顔で握手を交わし、「最後の一押し」を呼び掛けた。

 立憲民主新人の加藤千穂さん(43)は「七十カ所で演説」を目標に掲げて最終日に臨み、大票田の宇都宮市で精力的に遊説した。大型商業施設の前などに選挙カーを止めては、買い物客らに「あと一歩の支援を」と訴えた。

 この日も白い上着にピンクの文字で「新人、43歳」と書かれたたすき姿。同市南町のスーパーの前では歩道に集まった有権者らに駆け寄り、一人一人と握手した。「子どもたちの未来を守る政治を取り戻そう。投票率が10%上がれば未来を変えることができる。最後の最後までともに歩んでほしい」。マイクを握り、選挙戦序盤と変わらない張りのある声で訴えた。

 政治団体「NHKから国民を守る党」新人の町田紀光さん(40)は、インターネット動画や足利市内での街頭演説などで、NHK受信料契約制度の見直しを訴えた。取材に「党を知ってくれた方が多くなってきたと感じている」と手応えを話した。

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