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千葉

希望「落下傘」6人 民進分裂 組織応援にも影響

2017年10月7日

 希望の党は、衆院選で県内小選挙区に十二人の候補者を擁立する。うち六人は県内に縁の薄い「落下傘」で、「しがらみ政治からの脱却」をアピールする一方、事務所確保などの準備に追われている。民進党から合流した候補予定者について、民進党県連や支援組織の連合千葉は、党の分裂の影響で一枚岩の支援体制が取れなくなっている。

 希望公認で千葉3区から出馬予定の元職でNPO法人理事長の櫛渕(くしぶち)万里さんは「落下傘候補はしがらみがなく、利益誘導もない。新しい政治を進めることができる」と強調する。二〇〇九年から東京23区選出の衆院議員を一期務めた。千葉3区にゆかりはないが、都内の後援会関係者を頼りに選挙準備を進めている。

 千葉12区から出馬予定の元職・樋高剛(たけし)さんは小沢一郎・自由党代表の元秘書。神奈川県で二十年近く、政治に関わってきたが、自由党が公認候補を出さないため、急きょ、希望公認で12区から出馬することに。「まだ事務所の準備もできていない。目の前の人に政策を訴えるだけだ」と話す。

 民進からの立候補を予定していたうち四人は立憲民主党公認、一人は無所属で出馬する見込み。参院議員で民進党県連の長浜博行・代表代行は、「民進として公認申請していた人たちを支援したい。だが、地方議員には、どの人を支援するかは拘束しない」と話す。

 民進の最大の支援団体である連合千葉は、希望の党や立憲民主党から出馬する民進出身者らの支援を続ける方針。だが、加盟する労働組合の一部から、民進の分裂の影響で「これまで通りの応援は難しい」との声も上がっている。ある幹部は「比例の投票先は、自主投票になる」と話した。 (衆院選取材班)

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