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千葉

候補者の横顔 9区 10区

2017年10月16日

(届け出順、敬称略)

【9区】

秋本真利(あきもと・まさとし)(42)自前<2>=公

 再生エネ普及を

 「国土交通大臣政務官として地元に貢献し、期待に応えねばならない」と自覚してきた。渋滞が慢性化した国道51号吉岡十字路の改良工事への予算付けも、その使命感から。

 北朝鮮のミサイル発射を不安視する声の高まりを受け、「農村部の状況はよくない。シェルター設置を議論しなければ」と訴える。

 再生可能エネルギーの普及拡大は学生時代からの関心事。「分散型電源は地域経済に大きく寄与し、防災力強化にもなる」と熱く語り、「結果、原発はない方がいい」ときっぱり。

 息抜きでパークゴルフを楽しんでいる。

鴨志田安代(かもしだ・やすしろ)(62)共新

 安保法制は廃止

 「安倍内閣の暴走政治は絶対に許せない。選挙区内には陸上自衛隊駐屯地があって家族も多く暮らしており、隊員の命を危険にさらす安保法制の廃止は重要だ」と力を込める。

 「憲法を守り、平和な社会をつくりたい」との思いは、入党した学生時代から変わらない。小学校臨時教員のころを回想し、「昔はみんな貧しかったが、今は格差が児童の心にまで浸透しているのではないか」と教育現場を思いやる。

 趣味のバスケットボールで体力と若々しさを維持。釣りも好きで、今年は海でキスを狙おうと投げざおを手に入れた。

奥野総一郎(おくの・そういちろう)(53)希前<3>

 経済政策で対案

 政治を志すきっかけは、現実的な対応ができる政党がなかったこと。民主党で政権交代の当事者になったが野党に転落。今回、希望の党に移り、原点を再確認した。「政権交代可能な二大政党制の実現に向けて決意を新たにしている」

 安倍政権の問題点として「経済政策のアベノミクスは明らかに行き詰まっている」と指摘。「対案をきちんとつくる必要がある」として、社会保障を通じた所得の再分配という、自民党とは異なる持論を訴える。

 週二回のジムでのランニングと筋トレで汗を流し、地元のマラソン大会出場は毎年恒例になった。

【10区】

林幹雄(はやし・もとお)(70)自前<8>=公

 農業振興を重視

 衆院議員で環境庁(現・環境省)長官だった父の政界引退を機に、国政の舞台に飛び込んで二十四年。八期目には経済産業相を務めた。「中小企業対策で元気のある三百社を表彰するなど、しっかり取り組めた」と自負する。

 「ふるさと創生は行き着くところ第一次産業。農業はもうからないといけない」と力説。県議時代からの主張で当初は理解を得られなかったが、地元の東庄町のSPF豚やイチゴを成功例に挙げ、実現を喜ぶ。

 東京ではよくウオーキングをしながら神社にお参りしている。「無心になれる時。大事にしている」

笠原正実(かさはら・まさみ)(63)共新

 拝金政策やめる

 祖父の代から続く家業の大工を継ぐため、中学卒業後に父の友人の元に弟子入り。仕事の傍ら、哲学書を読むサークルに入り、政治を志した。二十二歳で大工を辞め、共産党の政治活動にまい進してきた。

 衆院選は三度目の挑戦。広大な農村と有数の漁港を抱えた選挙区を歩き、「農業と漁業は国家の基幹。拝金主義的な政策はやめ、産業として成り立つようにするべきだ」と訴え、安倍政権を批判する。

 銚子市議の妻や友人夫婦と一緒に秘湯巡りして心身をリフレッシュ。「地元にいては休まらない」と年に三度は全国に足を延ばす。

谷田川 元(やたがわ・はじめ)(54)希元<1>

 政治に期待して

 いとこで三十歳年長の山村新治郎衆院議員(故人)と、その秘書だった父の話を聞くなど、幼少期から政治の世界に触れた。父の死をきっかけに商社マンから松下政経塾の七期生となり、県議を経て国政の道へ。

 五年近い浪人生活の中で、地域の衰退が止まらないことに危機感を募らせ、「政治に期待を持ってもらいたい」と地域のために汗をかくことを誓う。「農家と連携し、旭市を全国の農業先進地にしたい」とも。

 趣味の将棋はアマ三段。連勝記録を更新した藤井聡太四段に注目し、連勝中は就寝前にスマートフォンで対局を見ていた。

主な政党の公約

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