「今回は特別の感慨がある選挙だった。これまでの政治活動の評価を頂き、感謝の気持ちでいっぱいだ」。無所属で挑んだ前首相の野田佳彦さんは、４区（船橋市中・南部）で八期目の当選を決めた。

　午後八時すぎ、船橋市薬円台の事務所に当選確実の知らせが届くと、詰め掛けた支援者から拍手と歓声が上がった。万歳三唱後、野田さんは支援者から花束を受け取り、笑顔を見せた。今後の政治活動については「同じ無所属の人と、（今後は）強い野党をどうつくるかを考えながら行動したい」と述べた。

　無所属での出馬のため比例復活がなく、今回の衆院選で野田さんは「裸一貫」「崖っぷち」「背水の陣ならず水中の陣」と繰り返した。市内の各駅前に朝立ちする三十年来の駅頭活動をこなすなどして、保守層をはじめ幅広い支持を得て他の三候補を圧倒した。