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自民1増、12議 席県内13小選挙区

2017年10月24日

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 衆院選は二十三日未明に開票作業が終わり、県内十三の選挙区のうち、自民が前回の衆院選を一つ上回る十二選挙区で勝利した。民進から合流するなどした希望と立民は、1区の田嶋要さんが敗れるなど、選挙区では議席を得られなかった。4区では、民進出身で無所属で出馬した前首相の野田佳彦さんが議席を死守し、八選を果たした。

 自民は4区を除く選挙区で議席を獲得。1区では過去二回比例復活だった前職の門山宏哲さんが接戦を制した。4区で比例復活した新人の木村哲也さんを含め、候補者全員が当選した。

 連携協定を結んだ公明に選挙区で自民候補を応援してもらい、比例では公明に投票する「票のバーター」が奏功したとみられる。民進から希望、立民に分裂するなどして、野党候補が複数の選挙区で競合。票が分散したことも有利に働いた。

 希望は、民進出身の五人、東京から国替えなどの独自候補の七人の計十二人が出馬したが、当初見込んだ追い風が吹かず、無党派層などを取り込めなかった。

 立民は民進出身の四人を含め六人が立候補。リベラル層から一定の支持を得て、6区では元職の生方幸夫さんが自民候補に迫り、比例復活した。三つの選挙区では共産が出馬を取り下げ、候補者を一本化したことが立民の比例での議席獲得につながった。

 十人の候補を立てた共産のほか、維新や社民は新党の注目度に埋没してしまい、政権批判票などを集められなかった。 (衆院選取材班)

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