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群馬

小選挙区 候補者の横顔(2区)

2017年10月13日

(届け出順)

聞き手・原田晋也

井野俊郎(いの・としろう)さん37 自前<2>

目標へ努力全てした

 弁護士を経て二〇一〇年に伊勢崎市議に初当選。一二年から国政に進出し、三期目を目指す。「自分だけの力ではなく運が良かったのは間違いないが、目標に向かっての努力は全てしてきたつもり」と胸を張る。

 八月までの一年間は法務政務官として経験を積んできた。国民の関心を集めた安保関連法の委員会審議では「野党の攻め方や、役人に頼り切らずに付き合う方法を学んだ」と振り返る。

 生まれ育った伊勢崎市内に今も住み、新幹線で国会に通う生活を送る。三歳の長男と一歳半の長女との触れ合いが「唯一の楽しみ」といい、週に三、四回は風呂に入れるよう心掛けている。子どもを持ってから、教育問題について考えることも多くなった。

 よく読む本は経済の本と、田中角栄、森喜朗両元首相など政治家たちの自伝や回顧録。「政治というものはドラマがある」

<訴えたいこと> 今回の投票で安倍総理の傲慢(ごうまん)な姿勢を変えられる。

長谷田直之(はせだ・なおゆき)さん61 共新 

若者が夢持つ社会を

 二〇一五年の県議選に挑戦したが、国政は初挑戦。「安倍政権と戦うために、誰かが出なくては」と立候補を決意した。「相手は前職の若い二人だが、三つどもえの選挙戦にできれば」と意気込む。

 伊勢崎市議を四期務めた父も共産党員だった。父から党について聞くことはなかったが、大学一年の時に起こったロッキード事件で政治に関心を持ち、党員と話すうちに考え方に共感して自身も入党した。大学卒業後は学習塾を長年、経営。「若者が夢を持てる社会にしたい」と政治を志した。妻も共産党で伊勢崎市議を務めている。

 大学での専攻は日本古代史で、群馬の古代の豪族を研究した。現在はライフワークとして小林多喜二研究を続けている。愛読書は「蟹工船(かにこうせん)」で、好きな言葉は蟹工船の最後の一節。「そして、彼等(かれら)は、立ち上がった。−−もう一度!」

<訴えたいこと> 憲法9条を守る。改正賛成の人を説得したい。

石関貴史(いしぜき・たかし)さん45 希<前><4> 

外国人介護士検討を

 幼少期に両親が離婚し、伊勢崎市内で自動車修理工場を営む祖父母のもとで育てられた。さまざまな立場の人が出入りする環境で過ごしたことが政治家を志す原点という。「選挙に出なければ会うこともなかった人に親身に接してもらえていることは喜びです」

 祖父とは大学生のころ死別。大学卒業後は郵政省(現総務省)に入ったが「残された祖母が元気なうちに」と五年弱で地元に戻り市議と県議を務めた。祖母は衆院一期目のころ認知症に。国会の合間に世話をした経験から、家族だけの介護の過酷さを知った。「必要なら外国人介護士の受け入れも選択の一つとして考えるべきだ」との立場だ。

 忙しい毎日の息抜きは、仲間と行く年に一度の釣り旅行。静かな環境で川を何キロも歩き、思索にふける。「大物が釣れた時と、釣りで疲れてぐっすり眠って朝起きた時が幸せです」

<訴えたいこと> 過去5年弱の実績と、経済への取り組みを訴える。

主な政党の公約

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