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茨城

候補者の横顔 4区

2017年10月15日

(届け出順)

堀江鶴治(ほりえ・かくじ)さん (75)共新

 15歳から農業従事

 常陸大宮市の農村に住み、自身も米、インゲン豆などを作っている。農業には十五歳から携わる。

 「中山間地の農業がどんどん寂れ、高齢化でこのままではなくなってしまう可能性もある。農業がつぶれれば、地域が破壊されてしまう」との危機感は強い。

 共産党への入党のきっかけは百里基地反対闘争だった。デモに参加し、感激したことだ。「共産党が躍進しないとだめだ、と入党を決めました」

 旧緒川村議を八期、常陸大宮市議を三期務めた。今回、「改憲は許さない」と立候補を決意した。前回も出馬したが、落選。その後も、街頭にも立った。活動をまとめた広報誌「明るい緒川」は間もなく五百五十号にもなるといい、名前は通ってきたと感じている。

 趣味は将棋。地元の愛好会に名を連ねる。若手棋士の藤井聡太四段には特に期待する。「ああいう人が出て来ると、地域が盛り上がるよね」。若い子には負けない面を聞くと「信念」という。「やってきたことは曲げない。党の命でもありますから」と力を込める。妻と二人暮らし。

大熊利昭(おおくま・としあき)さん(54)希元<1> 

 金融機関でM&A

 所属していた日本維新の会と、希望の党の政党間の調整で、急きょこの区での出馬が決まった。落下傘候補を隠す気はない。

 「むしろ霞が関とのつながりはあるので、そこへ地域の要望や思いをつないでいきたい」。小池百合子代表の名前を前面に押し出して、浮動票を狙う。

 東京生まれ。国内外の金融機関で、企業の合併・買収(M&A)を担当。リーマン・ショックで金融から手を引き、内閣官房にできた国家公務員制度改革の事務局へ。

 「政治家にならないと改革は進まない」と、二〇一二年にみんなの党から東京2区で立候補。比例復活した。

 掲げる公務員改革は、歳出を抑制できたら、出世できる仕組みにすること。消費税を上げなくても財源が生まれるという。それには、評価の仕組みも変える必要がある。「だから、小池代表のような爆発力のある人でないとできない」

 最近の趣味はピアノ。バッハの曲を弾きたかったという。好きな言葉は、父親がよく言っていた「初心忘るるべからず」。妻と母親と三人暮らし。

梶山弘志(かじやま・ひろし)さん(62)自前<6>=公

 企業税制など尽力

 七選を目指す今回は、地方創生担当相として臨む。「地方が良くなることが日本の底上げにつながる。まさに思っていた仕事に就かせてもらった。地方創生の政策などを訴え、審判を仰ぎたい」と語る。

 就任二カ月。他地域の視察にも行く中で、県の恵まれた環境を感じる。

 「首都圏という大きな市場がある。産業をどうするか、まねでなく地域で独自に考えていけば、活力を取り戻す時期がくる」。父・静六さんが残した「愛郷無限」の言葉もかみしめる。

 常陸太田市育ち。原子力関連会社を経て鉱物を扱う商社を興し、政治家に転身。企業税制の問題に取り組み、相続税などが同族会社の承継の妨げになっていたのを改善したことを政治家になって良かった一つに挙げる。東日本大震災で、福島に関係する仕事に当たり使命感を感じた。

 リフレッシュ法は散歩だったが、「今は(大臣になって)、それができない状況なので、読書ですね」。最近、印象を残った本に「なぜローカル経済から日本は甦(よみがえ)るのか」を挙げる。妻と母と三人暮らし。

主な政党の公約

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