茨城
2017年10月19日
(届け出順)
選挙戦への挑戦は初めて。地元の市議選への出馬を打診されたことはあったが、家族の猛反対があり固辞した。
今回、党県委員会から出馬要請があり、県西部地区委員会の常任委員の立場もあり、受け入れた。
「森友や加計など問題が山積する。安倍政権の暴走を食い止めなければ」と出馬の動機を語る。
高校卒業後、自動車販売会社で整備士とした働いたが、低賃金に嫌気がさし二年で退職。その後、生協で六十歳の定年まで勤め上げた。生協時代は商品の発注、物流などさまざまな部署を経験した。
「特に、管理部門で福祉を担当した時は、困った人向けに、掃除や庭への水まきなどの家事援助サービスを取り入れた」。北欧の福祉の先進国にも視察に訪れ、バリアフリーの大切さを肌で感じた。
定年退職後、実家の田んぼを引き継いだ。良質なコメづくりに挑もうと、県立農業大学校が開く営農教室に参加する。「県西地区は農業が盛んな場所。農業を安心してやっていけるような社会にしたい」。趣味は映画鑑賞。
衆院議員だった夫が急逝し、急きょ、政界入りした。普通の主婦から、四期を重ね、今やすっかり政治家の風格が漂う。
「初めは、何も知らないおばさん。しかし、野党時代も経験し、回を重ねるごとに政治家としての力も付けてきた」と自負する。
厚生労働副大臣の在任時に、関東・東北水害が発生し、常総市などを何度も訪問した。被災した病院や老人介護施設の復旧に向け尽力し、「水害だと復旧の補助対象にならなかったため、担当窓口と相談しながら、補助が出るよう工夫し、医師会から感謝された」。
二人の娘を育て上げた経験から、力を入れているのは食の安心・安全などの消費者問題や、子供の教育。「国会で私がやらなくて、だれがやるの、という思いで取り組んでいる」
東京五輪・パラリンピックの選手村で、県産野菜が使われるような構想を描く。PRの絶好の場で、県のイメージアップにもつながる。
「おかあさんの底力」がキャッチフレーズ。海外で暮らす二歳の孫娘との携帯電話などでのやりとりが気分転換になっている。
「選挙活動は、回を重ねるごとに、勝ることはあっても劣ることはない」
当選十三回のベテランだが、毎回、初心を忘れずに選挙戦に臨んでいる意気込みを強調する。
二十七歳で政界入りし、科学技術庁長官、建設大臣など華やかな経歴を持ち、将来の首相候補とも言われたが、ゼネコン汚職に絡んで、議員を失職した苦い経験を持つ。
参院議員だった父親、母親の代から引き継ぐ後援会組織「喜友会」の後押しを受け、当選を重ねてきた。
喜友会は高齢化が指摘されるが、女性を対象にした「県西なでしこ会」を結成し、若返りを図る。
ボランティア活動に力を入れ、関東・東北水害で被災した常総市の神社で、若い世代と一緒に清掃などに汗を流した。「地域での取り組みが忘れてはならない原点の一つ」
無所属での孤軍奮闘で、トレードマークのバイクにまたがった遊説を続ける。小選挙区と比例代表が並ぶ現状の選挙制度を批判し、中選挙区制の復活が持論。ストレス解消法はウオーキングやジム通い。