小選挙区での勝利が決まり、自民前職の石川昭政さんは、日立市内のホテルで集まった支援者とともに喜び、「私自身まだ信じられない」と声を震わせた。

　石川さんはこれまで、同じ選挙区で、衆院議員を九期務めた大畠章宏さんの厚い壁にはね返されてきた。二回続けて小選挙区で敗れ、いずれも比例代表で復活当選を果たしていた。

　５区で、自民は小選挙区の議席を一九九八年の補選で獲得して以降、六回連続で負けていた。

　石川さんは街頭演説で、アベノミクスの効果を指摘し、「より強い経済の流れをつくることで、県北地域にも雇用が生まれ、定住人口も増える」と展望を語っていた。

　東海第二の再稼働には賛成の立場。本紙のアンケートに「審査に合格した場合は地元合意を得た上で再稼働すべきだ」と回答していた。　（山下葉月）