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茨城

自民、5議席を確保 2区額賀さん、3区葉梨さん

2017年10月23日

 衆院選は二十二日投開票され、県内七小選挙区は自民が2、3、4、5、6区で勝利を決めた。1区も、自民が優勢となっている。一方の野党側は、共闘が実現しなかったため、希望と共産の候補で、安倍政権の批判票が分散し、議席の獲得が厳しい状況になっていた。7区は、無所属が自民候補を退けた。四年十カ月に及ぶ安倍政権を問う選挙戦だった。改憲の是非をはじめ、日本原子力発電東海第二原発(東海村)の再稼働を含めた原発問題、経済対策などで、各党の候補者がそれぞれの政策を訴えてきた。 (鈴木学)

 2区は、防衛庁長官、財務相などの重要閣僚を歴任した自民前職の額賀福志郎さん(73)が、安定した戦いで十二選を果たした。

 3区は、自民前職の葉梨康弘さん(58)が、法務副大臣などの実績を強調し、手堅く地盤を固めた。

 4区は、地方創生担当相として初入閣した自民前職の梶山弘志さん(62)が、父親の静六さんの時代から続く手厚い後援会組織に支えられて、東京の選挙区から移ってきた希望元職の大熊利昭さん(54)らを振り切り、大差で勝った。

 新人の争いとなった6区は、引退した元厚相の丹羽雄哉さんの地盤を継いだ自民の国光文乃さん(38)が、地元出身を強調した希望の青山大人さん(38)との激戦をしのいで、初当選した。

 水戸市の大部分を含む1区は、自民前職の田所嘉徳さん(63)が保守層を固めて、連合などの票に支えられ、民進党から希望に移った前職の福島伸享さん(47)と競り合い、抜け出した。

 東海第二が立地する5区は、悲願の選挙区での勝利を目指す自民前職の石川昭政さん(45)と、引退した元国交相の大畠章宏さんから後継指名を受け、日立製作所の労働組合から支援を受ける希望新人の浅野哲さん(35)が、接戦を繰り広げた。石川さんが選挙戦を優勢に進め、勝ちきった。

 7区は無所属前職の中村喜四郎さん(68)と、自民前職の永岡桂子さん(63)が競った。強固な地盤を持つ中村さんが、県内現役トップの十四回目の当選を果たした。

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