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関東学院大 模擬投票で「当日安心」

2017年10月6日

模擬投票をする大学生=横浜市金沢区で

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 昨年の参院選以来、選挙権が十八歳以上に引き下げられてから二度目の国政選挙となる衆院選を前に、関東学院大(横浜市金沢区)で模擬投票があった。学生の選挙への関心を高めるのが目的で、担当講師は「選挙の重要性を理解してもらえた」と手応えを感じている。 (鈴木弘人)

 模擬投票は、同大非常勤講師で同市議の草間剛さん(35)が、政治家の仕事や議会の仕組みなどを解説する全学部共通の講義の一環で企画。一〜四年の約百九十人が参加した。

 草間さんは講義初回の先月二十五日、受講生にアンケートを実施。投票経験のある割合が28%と低く、驚いたという。「『投票方法が分からない』との意見もあった。衆院選が近いため、模擬投票を考えた」

 模擬投票は今月二日にあり、受講生は「投票所入場券を忘れても投票できる」「候補者名は名字だけでも良い」など、草間さんから選挙の基礎知識を聞いてから投票に臨んだ。投票箱は、実際に衆院選で使われるものを市選管から借りた。

 今回が初の選挙という建築・環境学部一年の小松泰平さん(18)=海老名市=は「安心して投票所に行ける」と前向き。法学部一年の内田成海(なるみ)さん(19)=横浜市都筑区=は「若者への政策が良くなるように」と昨年の参院選と今年七月の横浜市長選で投票を経験済み。「今回も新聞やテレビ、ネットで情報を集めて投票先を決めたい」と意欲的だ。

 「アルバイトが忙しいから行かない」という声もあったが、模擬投票後のアンケートでは68%が「衆院選に行く」と回答。草間さんは「一票の重みを感じたとアンケートに書いてくれた学生が多かった。選挙に対する関心は上がった」と話した。

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