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神奈川

「子育て支援」「消費税」「憲法」「安倍首相」…有権者に争点聞く

2017年10月11日

 県内の有権者に、自身の視点で考える争点を聞いた。

 好天に恵まれ、多くの家族連れでにぎわった横浜市中区の山下公園。長女(1つ)をベビーカーに乗せて散歩をしていた育休中の会社員酒井美智子さん(33)は「子育て支援」と言い切った。来年4月に職場復帰する予定で、希望する保育所に娘を入れられるかが気がかりだ。「待機児童対策に注目したい」と話す。

 公園のベンチに座っていた年金暮らしの片寄(かたよせ)徳次さん(77)は「消費税」と即答。医療費の負担増などもあり、自由に使える金額は減る一方という。「食費を切り詰めようと、妻は必ずチラシを見比べてから買い物に出掛ける。10%に上がると生活はより苦しくなる」と語った。

 中区のJR桜木町駅前で、昼休み中に候補者の演説に耳を傾けていた銀行員の男性(31)が注目するのは「憲法」。「北朝鮮に脅威を感じる。今の憲法のままで本当に国を守れるのか疑問」とした上で、「憲法を変えるかどうかだけでなく、どういう国を目指しているのかの議論を聞きたい」と述べた。

 「安倍首相の政治姿勢」を挙げたのは主婦井坂美佳子さん(48)。安全保障法制や森友・加計問題の説明が足りないと感じる。「解散も突然だった。改憲も強引に進められないか」との懸念を口にした。 (福田真悟)

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