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体験で学ぶ選挙作業 桐蔭学園高生、模擬投票へ準備

2017年10月18日

模擬投票所を設営する栗和田さん(右)ら=横浜市青葉区で

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 衆院選の選挙事務や投開票作業を学ぼうと、桐蔭学園(横浜市青葉区)の高校生が模擬投票の準備を進めている。十七日は、空き教室で投票所開設のリハーサルをした。十八〜二十日に模擬投票、二十三日に開票・集計作業を行う。

 同校は昨年の参院選に合わせ、高校一年を対象に模擬投票を初めて実施。この時は教員らが投票所開設などを担ったが、今回は「主権者教育の良い伝統を残したい」と、男子部生徒会の二年生が準備している。

 生徒会長の栗和田統真(とうま)さん(16)は「やるなら本物に近い形でやりたかった」と語り、投票箱や記載台は、区選挙管理委員会から実際に使うのと同型のものを借りた。また、同校がある8区の全候補者の情報を壁に掲示する力の入れぶりだ。

 二年は運営に徹し、投票は男子部と女子部の一年、中等教育学校四年の計九百三十人が対象。比例代表や最高裁裁判官国民審査の模擬投票も同時にする。昨年の模擬投票は投票率60%程度。栗和田さんは「今回はそれ以上を最低限の目標にしている」と気を引き締める。

 集計結果は、実際の選挙の結果が確定した後に校内で発表。授業で「何を重視して投票したのか」などを振り返ってもらう。授業を担当する公民科の吉原信吾教諭(52)は「今のうちに投票行為に慣れてもらい、十八歳になった時に自分の意思で一票を入れられるようにしてほしい」と話した。 (志村彰太)

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