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神奈川

小選挙区 終盤情勢 県内でも与党勢力優勢

2017年10月19日

 二十二日投開票の衆院選の終盤情勢で、県内の多くの選挙区でも自民・公明の与党勢力が優勢との結果が、本紙や共同通信社の調査などにより明らかになった。ただ、流動的な選挙区もあり、予断を許さない。ここに来て動きが急な選挙区の状況を紹介する。 (衆院選取材班)

【1区】横浜市中・磯子・金沢区

 松本純 67 自前<6>《比》 公

 長島一由 50 希元<1>《比》

 篠原豪 42 立<前><1>《比》

 自民前職の松本純さんの優勢は変わらないが、立民前職の篠原豪さんが勢いづいている。森友・加計問題で政府のずさんな公文書管理の実態を追及した実績をアピールし、共産支持者らの応援も得る。希望元職の長島一由さんは、党の人気失速を受けて伸びを欠く。

【7区】横浜市港北・都筑区(8区を除く区域)

 鈴木馨祐 40 自前<3>《比》 公

 川野案 35 希新 《比》 維

 中谷一馬 34 立新 《比》

 現実的な政策実行を訴えて着実に支持を固める自民前職の鈴木馨祐さんを、立民新人の中谷一馬さんが猛追する。中谷さんは公示直後、地元地方議員の応援が得られず苦戦。危機を察した旧知の財界人や民進系国会議員、県央地区の地方議員らが応援に駆けつけるようになり、巻き返している。希望新人の川野案さんは、地元出身と女性活躍を訴えるものの浸透していない。

【8区】横浜市緑・青葉・都筑区(西部の一部)

 加藤リカ 45 共新  

 大西恒樹 53 諸新  

 江田憲司 61 無前<5> 

 三谷英弘 41 自元<1>《比》 公

 強固な地盤を持つ無所属前職の江田憲司さんの優位が続く。そこに自民元職の三谷英弘さんがじりじりと迫る。三谷さんは、8区で出馬予定だった前職の離党に伴い急きょ出馬が決まった。序盤は知名度不足で自民支持層にも広がりを欠いたが、菅義偉官房長官はじめ要職が次々に応援に訪れている。危機感を覚えた江田さんは、全国各地への応援を控えめにして地元で活動を重ねる。

【14区】相模原市緑(東部)・中央・南区(東部)

 本村賢太郎 47 希<前><2>《比》

 中野渡旬 69 共新  

 赤間二郎 49 自前<3>《比》 公

 自民前職の赤間二郎さんが優位に立ち、希望前職の本村賢太郎さんが追う。赤間さんは、麻生太郎副総理が応援演説するなど組織固めを徹底。本村さんは小池百合子党代表や民進の前原誠司代表、岡田克也・元代表らを応援に呼び、党内外の人脈をアピールする。共産新人の中野渡旬さんは支持が広がらない。

【17区】小田原・秦野・南足柄市、足柄上・足柄下郡

 横田英司 59 共新  

 牧島かれん 40 自前<2>《比》 公

 神山洋介 42 希<前><2>《比》

 一歩抜け出した自民前職の牧島かれんさんに、民進系で希望前職の神山洋介さんが食い下がる。神山さんは前原代表の応援を得るなどして挽回を図る。また、公明の牧島さん推薦決定が遅れたために、割って入る隙があるとみて期待する。牧島さんも公明の街頭演説会に顔を出して支援を呼び掛ける。

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