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きょう投開票 60人、訴え最後まで 各党幹部も支持呼び掛け

2017年10月22日

街頭演説に拍手を送る人たち=市内で

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 衆院選は22日、投開票される。県内18選挙区には1996年の小選挙区制導入以降、最少の60人が立候補している。4年10カ月に及ぶ安倍政権や憲法、米軍基地などの県独自の課題に有権者は何を思い、1票を投じるのか。選挙戦最終日の21日は候補者だけでなく各党幹部も県内に入り、雨の中で支持を訴えた。 (衆院選取材班)

 横浜市都筑区の市営地下鉄センター北駅前には、自民の麻生太郎副総理が登場。お立ち台に上り、「安倍政権を打倒した後、どうするかがさっぱり見えない」と野党批判を展開。景気や安全保障の問題にも触れ、「政権が安定しているというのは極めて大事」と述べた。

 希望の小池百合子代表は小田急本厚木駅前で演説。前日に同じ場所に立った安倍晋三首相への対決姿勢を鮮明にし、「安倍一強を許せば、加計・森友問題に白地小切手を渡すようなもの。消費増税も自らの身を切ってからお願いするのが筋。しっかり意思表示しよう」と呼び掛けた。

 公明の山口那津男代表は横浜市保土ケ谷区のJR保土ケ谷駅前で「各国と連携して北朝鮮問題を解決するには、自公連立政権の維持が必要」と強調。また、デフレの底から上り調子をつくり出したことをアピールするとともに、消費税の増税分は少子高齢化対策に充てるとして理解を求めた。

 横浜市西区の横浜駅西口では、共産党の志位和夫委員長が「市民と野党の共闘が本気になっている。自民候補を追い詰めた選挙区がたくさんある」と熱弁。「どこに行っても『アベノミクスで助かった』という声は聞かなかった。消費税10%は絶対許さない」と唱えた。

 立憲民主の枝野幸男代表はJR鎌倉駅前で約五百人を前にマイクを握り、「(安倍政権は)強い者をより強くした。豊かな者をより豊かにして、格差を広げた」などと批判した。さらに「希望すれば正社員になれるまっとうな社会を取り戻そう」などと演説し、大きな拍手を浴びた。

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