民進が公示前に分裂し、無所属での出馬を選んだ前党代表代行の江田憲司さん（６１）＝８区。午後八時すぎ、横浜市青葉区の事務所敷地内に設けた支持者が集まるテントに現れると、「政治家の原点に立ち返り、（皆さん）一人一人の力によって勝ち得た」と勝利の第一声を上げた。

　無所属は政見放送ができないといった制約があるのを覚悟で、「しがらみのない立場で戦う」と決めた。前回まで小選挙区で四連勝した江田さんは仲間の応援にも回りつつ、他の候補を寄せ付けなかった。選挙戦を振り返り「野党がばらばらになる中で無所属は分かりやすく、その評価が票になった」と語った。

　対する自民は、前職が直前に離党して希望に転身。急きょ擁立した元職の三谷英弘さん（４１）の出遅れを挽回しようと、菅義偉官房長官ら要職を次々と地元に投入したが、及ばなかった。