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自民全員当選、立民躍進 公明落選 希望、共産は苦戦

2017年10月24日

 二十二日投開票の衆院選は、二十三日朝までに比例南関東ブロックの復活当選も含め、全ての当選者が決まった。自民は十七人の全候補者が当選し、立憲民主は六人のうち五人が議席を得る躍進を見せた。公明は県内唯一の議席を失い、希望や共産は苦戦した。小選挙区の投票率は51・97%と、前回(53・88%)に比べて1・91ポイント下がり、二回連続で過去最低を更新した。(衆院選取材班)

 十七人の候補のうち十六人が前職、一人が元職という手堅い布陣で臨んだ自民は十三の小選挙区で勝利。負けた4、8、9、12区でも全員が比例復活した。8区は前職が公示前に離党し、急きょ擁立した元職候補が善戦した。

 前職四人を含む十六人が立候補した希望は全選挙区で苦戦し、当選者は前職の三人にとどまった。小選挙区で勝ったのは9区のみで、14、16区は比例復活。17区の前職は議席を失った。

 公明は6区の前職が立民の前職に惜敗。県内唯一の小選挙区の議席を失った。自公協力の象徴として二〇〇〇年から6区で候補者を立て、負けたのは政権交代が実現した〇九年以来。

 前職一人を含む十二人を擁立した共産は、野党共闘の中で立ち位置が曖昧になり、伸び悩んだ。10区の前職が比例復活して公示前の勢力を維持した。

 リベラルの受け皿を目指した立民は躍進し、六人のうち小選挙区で三人が当選した。前回(一四年)も接戦だった6、12区の前職に加え、新人が前職二人に挑んだ4区で小選挙区をものにした。1区の前職、7区の新人も比例復活した。

 維新は6区で新人が立候補。組織力や地盤のない苦しい戦いを強いられ大差で敗れたが、比例復活で辛くも議席を確保した。8区では無所属前職が強固な地盤を生かして当選した。

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