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埼玉

15区、共産が候補一本化要請 民進候補から反発も

2017年9月28日

 共産党の荻原初男県委員長は二十七日、県庁で会見し、十月二十二日投開票になる衆院選で、現職の梅村早江子衆院議員(比例北関東)を擁立する15区(さいたま市南区など)について、「野党一体となって梅村候補を推してもらう状態をつくりたい」と語り、民進党に独自候補を降ろすように要請していることを明かした。

 共産党は現時点で全十五区に候補がいるが、荻原代表は「安倍政権を退場に追いやる絶好の機会。そのために野党共闘を成功させる」と候補者調整に意欲を示した。特に比例単独の現職である梅村さんを小選挙区に回した15区は「必勝区」で、野党統一候補にするよう調整を進めるという。

 民進党が15区などで候補を降ろした場合は、他の選挙区での民進党候補への一本化に応じる方針。最終的な判断は党本部がするが、地元の状況は報告していくという。

 小池百合子東京都知事が結成した「希望の党」については「安倍政権の補完政党」として連携を否定した。会見後に民進党と希望の党の合流の可能性が報道されると「話が変わってきたので対応を考える」と述べた。

 一方で、民進党の15区候補に内定している高山智司さんは同日、県連に自身を野党統一候補とするよう要請。本紙の取材に、「15区を共産党に譲るという話があるが、打ち消す必要がある。梅村さんは比例単独で当選すればいいし、自分には小選挙区二回当選の実績がある」と語った。 (井上峻輔)

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