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埼玉

11区、自民公認なく分裂選挙へ 県連が推す今野さん、復党・小泉さんと対決

2017年10月5日

 自民党本部は四日、埼玉11区の無所属前職小泉龍司さんの復党を認め、同区から出馬予定の前職今野智博さんと小泉さんの両方を公認しないことにした。自民の分裂選挙となる。

 小泉さんは郵政民営化に反対して二〇〇五年に自民党を離党。その後は自民公認候補と選挙戦を繰り返してきた。今野さんとも過去に二度争い、いずれも勝利。二度とも今野さんは比例復活当選している。

 小泉さんは復党を求め続けてきたが、県連は反発し、今回も今野さんの公認を党本部に申請した。一方で小泉さんと近い二階俊博幹事長は、小泉さんの復党と公認を希望。九月二十八日に発表された一次公認では11区は決まらず、党の方針が注目されていた。

 公認こそされなかったものの復党がかない、小泉さんは「十二年ぶりの復党が認められ、大変感慨深い。さらに研さんを積み、地元と国により大きく貢献できるように頑張っていく」とコメントした。

 今野さんの公認を求めていた県連の鈴木聖二幹事長は「野党と戦おうという時に仲間に混乱させられるとは」と憤り、小泉さんの県連入りも断った。

 今野さんは「筋の通らない決断で大変失望している」と語った。「選挙の結果がどうなっても地元の混乱は免れない」と指摘し、「自分が選挙に勝つことで混乱を最小限にしたい」と述べた。

 11区には希望の党の新人三角創太さん、共産の新人柴岡祐真さんも出馬を予定している。 (井上峻輔)

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