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埼玉

各小選挙区の情勢(中)

2017年10月8日

【6区】鴻巣(旧鴻巣市、吹上町)・上尾・桶川・北本市、伊奈町【7区】川越・富士見・ふじみ野市(旧上福岡市)【8区】所沢・ふじみ野市(旧大井町)、入間郡(三芳町)【9区】飯能・狭山・入間・日高市、入間郡(毛呂山・越生町)【10区】東松山・坂戸・鶴ケ島市、比企郡

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◆6区 前職2人5度目の対決

中根一幸48 外務副大臣    自<前><3>

大島敦60 (元)総務副大臣   希前<6>

戸口佐一67 党地区委員    共新 

 中根と大島は五度目の対決。前回は大島が中根に競り勝ったが、大票田の上尾市で中根が勝利。今回も上尾での攻防が注目される。

 七選を目指す大島は、民進党本部の幹事長になったばかりだった。陣営は「希望合流の影響を読みにくい」と気を引き締める。

 中根が大島に勝って小選挙区の議席を得たのは前々回の一度のみ。今回は外務副大臣などを務めた実績をアピールし、小選挙区での勝利を狙う。戸口は三度目の挑戦。消費税増税中止などを訴える。

◆7区 自民・希望対決に護憲派

神山佐市63 党経産部会長代理 自前<2>

小宮山泰子52 (元)農林水産委員長 希<前><5>

長沼チネ67 党地区委員長   共新 

 三期目を目指す神山は、自民県議の出馬意欲で揺れた大票田・川越市での組織立て直しが鍵。

 前回、生活の党から民主に復党し、比例復活した小宮山は、川越で根強い個人票に希望効果を期待。自民の足並みの乱れに乗じて二〇〇九年以来の小選挙区当選を狙う。

 四回連続の挑戦となる長沼は、野党統一候補を目指した市民団体とも連携し、護憲勢力の結集を図る。

◆8区 3人の前回対決再現へ

柴山昌彦51 (元)首相補佐官   自前<5>

小野塚勝俊45 (元)財務金融委理事 希元<1>

辻源巳46 党地区委員長   共新 

 六選を目指す柴山に、返り咲きを期す小野塚と、四度目の衆院選出馬となる辻が挑む。前回も同じ三人が争った。

 柴山は「加計・森友問題に対する有権者の疑念は根強い」と危機感を抱く。地元をたんねんに回り、地盤固めを進めてきた。

 小野塚は前回落選後、8区内で名刺二十三万枚を配り歩いた。「有権者の要望を吸い上げながら支持拡大に努めてきた」と言う。

 辻は「加計・森友隠しの冒頭解散だ」と批判し、無党派層への浸透も図る。

◆9区 自民前職に希、共が挑む 

大塚拓44 (元)財務副大臣   自前<3>

杉村慎治41 (元)衆院議員秘書  希新 

神田三春63 党県委員     共新 

 大塚は衆院選の比例東京ブロックで初当選後、二〇〇九年に埼玉9区に初めて出馬した。この時は涙をのんだが、次からは二回連続で当選。今回は「希望の党の影響が読めない」と危機感を抱きつつ、四選を目指す。

 杉村は昨年四月に民進の公認が内定していたが、希望の党結成直前に民進離党を表明。「新たに応援してくれる有権者が現れた」と手応えを感じている。

 神田は〇三年以来二度目の挑戦。「今は追い風を感じる」と意気込む。

◆10区 自民の組織選挙VS希望

山口泰明68 党組織運動本部長 自前<6>

坂本祐之輔62 (元)科技特別委員長 希<前><2>

柿沼遥輝34 党地区副委員長  共新 

 七期目を目指すベテラン山口は「地元三市七町の要望には完璧に応えてきた」と実績を強調。市町ごとに首長を選対幹部にすえる組織の引き締めを図る。

 維新で二回比例復活の坂本は希望から出馬。「古いしがらみにとらわれない」と、市長を四期務めた東松山市での知名度を武器に草の根選挙を展開する。

 柿沼は三日の候補者交代と大きく出遅れたが、護憲勢力の支持拡大を目指す。

◆記事の見方

氏名 年齢 肩書 (1)(2)(3)

 (1)は届け出予定党派。(2)は前職、新人、元職の区分、<前>は前回比例代表での当選者。(3)は当選回数。党派は自=自民、希=希望、公=公明、共=共産、立=立憲民主党、維=日本維新の会、社=社民、諸=諸派、無=無所属。敬称略

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