東京
2017年10月13日
22日投開票の衆院選で本紙が分析した序盤情勢は、都内25小選挙区のうち大半で自民が優位に立っている。ただ、投票先を決めていない有権者は多いため、情勢は流動的だ。(敬称略)
松沢香 39 希新 《比》
原口実季 28 諸新
山田美樹 43 自前<2>《比》 公
又吉光雄 73 諸新
海江田万里 68 立元<6>《比》
犬丸光加 57 諸新
三度目の対決となった海江田と山田が競り合う。前回、比例でも落選した海江田は旧民主代表の知名度を生かし、政権批判票の取り込みを図る。山田は地元の都議や区議の応援で、自公の支持固めを図る。浮動票を狙う松沢が追う。
辻清人 38 自前<2>《比》 公
松尾明弘 42 立新 《比》
鳩山太郎 43 希新 《比》
辻が先行、松尾が追い、故鳩山邦夫元法相の長男の鳩山も続く。辻は北朝鮮情勢を念頭に外交問題の研究員だった経験をアピール。松尾は、立候補を見送った共産を含め政権批判票の受け皿を狙う。小池カラーを強調する鳩山は、地盤の文京区を中心に追い掛ける。
香西克介 41 共新
石原宏高 53 自前<3>《比》 公
松原仁 61 希<前><6>《比》
前回と同じ顔ぶれの三人が立った。石原は内閣府副大臣などを務めた実績を強調し自民、公明の票固めを進めて先行。希望の設立メンバー松原は、精力的な街頭演説で激しく追い上げる。香西(こうざい)は護憲派の受け皿となることを狙う。
井戸正枝 51 立元<1>《比》
平将明 50 自前<4>《比》 公
難波美智代 43 希新 《比》
青山昂平 26 共新
五選を目指す平が自公支持層をほぼまとめて優勢。前回は宮城4区から旧民主で出馬し落選した井戸が追う。難波、青山も支持拡大を急ぐ。
手塚仁雄 51 立元<3>《比》
福田峰之 53 希<前><3>《比》
若宮健嗣 56 自前<3>《比》 公
前防衛副大臣の若宮が北朝鮮対応などの経験を訴え優位に。手塚は安保法反対や脱原発を訴え、共産、社民の支持も得て追う。内閣府副大臣を辞任、自民を離党して神奈川8区から国替えした福田は名前の浸透に懸命。
越智隆雄 53 自前<3>《比》 公
落合貴之 38 立<前><1>《比》
中岡茉妃 26 諸新
植松恵美子 49 希新 《比》
四選を狙う内閣府副大臣の越智が経済財政政策を担当した実績をアピールし、やや優位。前回比例復活の落合は、リベラル層や共産支持層から反自民票を集める。元参院議員の植松は、女性活躍推進を訴え知名度アップを急ぐ。
松本文明 68 自<前><3>《比》 公
長妻昭 57 立前<6>《比》
荒木章博 64 希新 《比》
井上郁磨 26 無新
過去五回の対決を繰り返してきた松本と長妻が互角の戦い。松本は与党での実績をアピールし、自民支持層を固める。長妻は元厚生労働相の知名度を生かして浸透を図る。元熊本県議で都民ファースト代表の父、荒木は「しがらみ政治からの脱却」を訴えている。
木内孝胤 51 希<前><2>《比》
円より子 70 無新
斎藤郁真 29 諸新
長内史子 29 共新
吉田晴美 45 立新 《比》
石原伸晃 60 自前<9>《比》 公
石原が抜け出し、吉田と木内が追う展開。十選を狙う石原は経済再生相や環境相を務めた実績を強調。吉田は働く母親の視点から待機児童解消などを訴える。9区から移った木内は財政再建をアピールし、無党派層の取り込みを図る。長内も共産支持層を固める。
高松智之 43 希新 《比》
原純子 53 共新 《比》
菅原一秀 55 自前<5>《比》 公
前田吉成 62 無新
六選を目指す菅原が自民、公明の支持層を固め優位な戦いを進める。前練馬区議の高松が、都民ファーストの都議の支援で知名度アップを図る。原は共産支持層を固める。
若狭勝 60 希前<2>《比》
鈴木庸介 41 立新 《比》
鈴木隼人 40 自<前><1>《比》 公
岸良信 62 共新
吉井利光 35 諸新
小山徹 42 無新
前回は比例単独で当選した鈴木隼と、小池百合子知事の地盤を引き継ぎ昨年十月の補選で当選した希望の若狭が競り合う。補選で若狭に敗れた鈴木庸が追い、補選での擁立を見送った共産は岸を立てた。
宍戸千絵 39 希新 《比》
前田順一郎 42 立新 《比》
下村博文 63 自前<7>《比》 公
小堤東 28 共新
八選を目指す下村が、前回に続き安定した戦い。元経済産業省職員の宍戸と、安保法に反対する公認会計士の前田が追う。小堤は若者の視点で政策を訴える。
中村勝 66 諸新
池内沙織 35 共<前><1>《比》
太田昭宏 72 公前<7> 自
自民、希望、立民は擁立を見送り、事実上、公明、共産の一騎打ち。自公政権の安定や成果を強調する太田は、自民の全面的な支援を受けて盤石。池内は野党共闘を強く訴え、非自民票の取り込みを急ぐ。
祖父江元希 42 共新
鴨下一郎 68 自前<8>《比》 公
北條智彦 34 立新 《比》
元環境相の鴨下が、幅広い支持を集めて優勢。改憲反対を訴える祖父江、若さをアピールする北條が追い上げに努めるが、政権批判票を分け合っている。
矢作麻子 39 希新 《比》
阿藤和之 46 共新
松島みどり 61 自前<5>《比》 公
清井美穂 54 諸新
大塚紀久雄 76 無新
松島が法相時代の実績をアピールし、広く浸透。市民グループの支持を得て九条改憲阻止などを訴える阿藤と、無党派層の取り込みを図る矢作が追う。
吉田年男 69 共新
柿沢未途 46 希前<3>《比》
猪野隆 52 無新
秋元司 46 自<前><2>《比》 公
自公の都議、区議が全面支援する秋元がリード。民進から転じた柿沢は、固い地盤に加えて無党派層の取り込みを図る。吉田は共産支持層を固め、猪野は臨海部の新住民に浸透を狙う。
大西英男 71 自前<2>《比》 公
初鹿明博 48 立<前><2>《比》
田村謙治 49 希元<3>《比》
大西は地元貢献を強調し先行。初鹿は市民団体と連携し、安倍政権に反対する層の支持拡大を狙う。静岡4区から移った田村は、IT企業などでの経験や実績を前面に浸透を図る。
新井杉生 58 共新
平沢勝栄 72 自前<7>《比》
西田主税 55 希新 《比》
八選を目指す平沢が、知名度と固い地盤で優勢。四度目の挑戦の新井は、改憲に反対する共産支持層以外への浸透を図る。西田は小まめな遊説で知名度アップに懸命。
鴇田敦 51 希新 《比》
菅直人 71 立<前><12>《比》
土屋正忠 75 自前<3> 公
「土菅戦争」を繰り広げてきた前職二人の争いは、土屋が先行、菅が激しく追う。土屋は武蔵野市長六期の実績を生かし、自民、公明支持層の地盤を固める。元首相の菅は「原発ゼロ」を旗印に共産の支援も得て反自民票を取り込む。鴇田(ときた)は都民ファースト都議らの支援を受け浸透に懸命。
佐々木里加 50 希新 《比》
杉下茂雄 68 共新
松本洋平 44 自前<3>《比》 公
末松義規 60 立元<5>《比》
内閣府副大臣としての実績を訴える松本が優位。リベラル層の支持を集める末松が追う形で、サラリーマンの給与アップなどを掲げる。佐々木は犯罪の未然防止策強化を前面に、浸透を図る。杉下は憲法九条を守ると訴え、支持層拡大に努める。
木原誠二 47 自前<3>《比》 公
鹿野晃 44 希新 《比》
宮本徹 45 共<前><1>《比》
自民、公明の支援を受ける木原が一歩リードし、外務副大臣の実績などを訴える。宮本は共産の支持層固めに加え、市民との共闘を掲げて反自民層の取り込みを狙う。22区からの国替えで臨む鹿野は、救急医療体制の改革などを訴える。
小糸健介 35 社新 《比》 立
長島昭久 55 希<前><5>《比》
天木直人 70 諸新
小田原潔 53 自前<2>《比》 公
長島は外交、安全保障や子ども政策を中心に訴え、無党派層にも支持を広げてややリード。前回小選挙区で競り勝った小田原がアベノミクスの成果を掲げて追い上げる。小糸は市民連合の支援を受け、支持拡大を狙う。公示直前に立候補表明した天木も浸透を図る。
山花郁夫 50 立元<3>《比》
伊藤達也 56 自前<7>《比》 公
金ケ崎絵美 41 希新 《比》
阿部真 43 共新
伊藤は「アベノミクスの加速」などを柱に支持層の足元を固め、優位に立つ。山花は「ストップ安倍政権」を掲げて猛追、反自民票や無党派層への支持拡大に努める。地盤のない金ケ崎も懸命に追う。阿部は支持層を固め上乗せを狙う。
松村亮佑 37 共新
小倉将信 36 自前<2>《比》 公
伊藤俊輔 38 希新 《比》
小倉は公明の応援に加え、流通や不動産など各種団体から推薦を集める盤石の構えで先行する。追う伊藤は消費税の増税凍結、原発ゼロを強調して無党派層の取り込みに躍起だ。松村は九条改憲反対などを訴える市民連合と政策協定を結び、票の上積みを狙う。
吉羽美華 37 希新 《比》
萩生田光一 54 自前<4>《比》 公
飯田美弥子 57 共新 《比》
高橋斉久 44 立新 《比》
安倍晋三首相側近の萩生田は教育や都市基盤の充実などを訴え、支持を固める。高橋は「誰もがチャンスを与えられる社会をつくる」と訴え、吉羽は「しがらみのない改革保守」を強調、食い込みを図る。飯田は憲法九条改正などに反対する。
井上宣 43 共新
山下容子 58 立新 《比》
井上信治 48 自前<5>《比》 公
小沢鋭仁 63 希<前><8>《比》
井上信が経済再生をアピールして支持層を固め、優位に立つ。原発ゼロや多摩の魅力を生かした政治を訴える山下が追うが、井上宣(たかし)と野党支持票を奪い合う。山梨1区から国替えした小沢は元環境相の実績を武器に知名度アップを図る。