東京
2017年10月21日
22日投開票の衆院選は終盤に入り、都内の各陣営は投票率がどうなるかに気をもんでいる。台風21号が勢力を増しながら日本列島に接近、都内も悪天候になるとみられており、投票率に影響する可能性もある。(榊原智康)
都内では二十五の小選挙区に、二〇一四年の前回と同じ計九十七人が出馬。比例東京ブロック(定数一七)には、十の政党から小選挙区との重複を含め計百四人が立候補している。
前回、小選挙区の投票率は都内で54・36%。戦後最低だった一九七九年の53・19%に次ぐ低さだった。前回も突然の解散で、主な争点は安倍政権の経済政策「アベノミクス」の是非などだった。
今回は、共同通信が十五〜十七日に行った全国電話世論調査で、衆院選に「関心がある」は全体の77・6%と、前回の同時期調査を6・9ポイント上回っている。都選挙管理委員会によると、十一〜十五日の期日前投票も、都内の小選挙区は前回同期と比べ一・三一倍と好調だ。
都内のある陣営からは「有権者の関心も前回よりは高く、投票率は上がりそう」との声が上がる。一方で、天候が投票率に影響するとみる陣営も少なくない。
一般的に、雨だと外出を控え、晴れると行楽に出掛けるため、投票率が上がるのは曇りの日だとされる。戦後最低の七九年は「雨」、ワースト2の前回は「晴れのち雪」だった。
気象庁によると、超大型で強い台風21号は二十二日から二十三日に、西・東日本に接近して上陸する可能性がある。東京でも二十二日は大雨や大荒れになる恐れもある。都選管は「期日前投票も活用してほしい」と呼び掛けている。