元環境相の自民前職鴨下一郎さん（６８）が、新人二人を寄せ付けない戦いで九選を決めた。

　午後八時すぎ、足立区梅島の事務所で、当選確実の一報が伝えられると、支持者たちから大きな拍手が湧き上がった。

　支持者とテレビを見ていた鴨下さんは「多くの皆さんのおかげで、再び議員バッジを着けることができた。皆さまそれぞれのご厚情をしっかりと胸に刻み、九期目を務めさせていただく」と決意を述べた。

　衆院解散前日の九月二十七日、党都連会長に選ばれた。希望の党代表の小池百合子都知事と同じ日本新党出身のため、小池知事と関係が近いと言われていたが、対決姿勢を強調して選挙戦に臨んだ。七月の都議選で小池知事に協力した公明との関係修復にも力を注いだ。「都議や区議、公明支持者らが今まで以上に一丸となって支えた」（陣営関係者）と、盤石の戦いをみせた。