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東京

21区・長島さん「希望の党つくり直す」

2017年10月24日

 衆院選は二十二日深夜から翌二十三日未明にかけ、激戦となっていた小選挙区の東京18区や21区などの開票が進み、比例代表の復活による当選者も含めて、都内選出の全議員が確定した。

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 都内の小選挙区では唯一の希望の議席を確保した21区の前職長島昭久さん(55)は二十三日朝、JR立川駅前に立ち、通勤の会社員らと握手。「おめでとう」と声をかけられる場面もあった。その後は選挙区の支援者にあいさつして回った。

 当確が出たのは、日付が二十三日に変わってから。長島さんは立川市錦町の事務所で「当選できたのは皆さんの努力のおかげ。北朝鮮情勢への対応など安倍政権とは違う形での安全保障や、子育て支援に取り組みたい」と抱負を述べた。

 共産との共闘方針を批判して、四月に民進党を離れた。希望の結党メンバーでもあるだけに、今後は失速した党の立て直しが課題となる。長島さんは「党をつくり直していきたい」と語った。 (林朋実、服部展和)

◆18区 立民・菅元首相、土壇場で勝利

 18区で十三回目の当選を決めた立憲民主前職の元首相菅直人さん(71)。事務所によると、菅さんは二十三日、自宅で支持者らの電話などに追われたという。

 自民前職の土屋正忠さん(75)を大接戦の末に振り切り、当確が報じられた二十三日午前零時すぎ、武蔵野市の事務所で支援者らと握手を交わした菅さんは「皆さんと喜べたのが何よりうれしい」とあいさつした。

 民進の分裂で立憲民主からの出馬を選択。序盤は劣勢が伝えられたが、「憲法改正反対」「原発ゼロ」を掲げて粘り強く反安倍政権の票を獲得。立憲民主への追い風もあって土壇場で勝利をたぐり寄せた。土屋さんは党の年齢制限で重複立候補をしておらず、比例代表での復活もなく議席を失った。 (鈴木貴彦)

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