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無党派3割 立民に投票 出口調査、全国と同じ傾向

2017年10月24日

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 共同通信が22日に実施した衆院選投票所の出口調査によると、比例代表東京ブロックで「支持政党なし」と答えた無党派層の投票先は、トップが立憲民主で3割を超えた。全国的な傾向とほぼ同じだった。 

 調査では、東京の無党派層の比例の投票先は、立憲民主が31.9%、自民19.1%、希望17.0%、共産10.9%、支持政党なし(届け出政党名)−の順だった。

 都内の無党派層は有権者のほぼ2割で、自民支持層に次いで多い。この傾向が、立憲民主が比例で4議席を獲得した要因だとみられる。

 一方、都内25の小選挙区での無党派層の投票先では、自民候補が31.2%、立憲民主候補が31.0%とほぼ互角だった。候補擁立は自民24選挙区に対し、立憲民主は16選挙区にとどまった。立憲民主が擁立しなかった残りの選挙区では、無党派層の票は自民、希望などに分散した。

 小選挙区で当選した立憲民主の海江田万里さん(1区)、菅直人さん(18区)は、無党派層の5割以上の支持を獲得。接戦を制した落合貴之さん(6区)には無党派層の6割近く、早々と当選確実となった長妻昭さん(7区)には、7割近くが投票した。

 一方で、「風」を頼りにした希望は、大半の小選挙区で無党派層から見放された。10区で落選した若狭勝さんは、希望支持者の9割近くの票はまとめたが、無党派層の支持は25%ほど。次点だった立憲民主の鈴木庸介さんの45%に及ばなかった。

 小選挙区で希望唯一の議席を獲得した長島昭久さんは、立憲民主候補がいない21区で、無党派層の5割近くの支持を得ている。

 自民で無党派層の支持の割合が最も高かったのは、立憲民主不在の17区で当選した平沢勝栄さん。無党派層の5割近くの票を得た。

  (井上幸一)

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