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栃木

民進県連、柏倉氏を除籍処分 離党届受理せず

2017年9月23日

柏倉氏の除籍処分について説明する民進党県連の松井幹事長=宇都宮市で

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 十月に行われる見通しの衆院選で、栃木1区から民進党公認で出馬予定だった柏倉祐司氏(48)が二十一日、党県連に離党届を提出した。

 県連は同日の緊急幹事会で離党届を受理せず、除籍処分とした。柏倉氏は当面無所属で活動し、栃木1区から出馬する意向を示している。県連は新たな候補者の擁立を目指す。

 記者会見した県連の松井正一幹事長によると、離党届は二十日付で、秘書を通じて出された。松井幹事長は「これほどまでの重要案件で本人が来なかったのは大変残念。(除籍処分は)大変つらいが、そうせざるを得なかった」と話した。

 幹事会では党員などからの強い要望を受け、栃木1区での候補者擁立を最優先で取り組むことを確認。空白区となっている栃木3、5区でも引き続き擁立を目指すとした。

 離党理由について柏倉氏は、自身のフェイスブックで緊迫する北朝鮮情勢と民進党が反対してきた安全保障関連法を挙げ、「反対だけのシュプレヒコールでは日本は守れない。政策をしっかり打ち出し、広く支援を頂くため無所属になる」などとつづっている。

 柏倉氏は二〇一二年の衆院選で、旧みんなの党から栃木2区に出馬し、比例復活で初当選。一四年の衆院選前に旧民主党に移り、選挙区を栃木1区に替えて出馬したが、落選した。

 栃木1区ではほかに自民党現職の船田元氏(63)、共産党新人の青木弘氏(56)が立候補を予定している。 (藤原哲也)

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