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栃木

福田、渡辺典さん漏れる 希望1次公認

2017年10月4日

 小池百合子東京都知事が代表を務める新党「希望の党」が三日発表した衆院選の第一次公認で、県内では公認申請していた民進党の三氏のうち、栃木2区の前職福田昭夫氏(69)、1区の新人渡辺典喜氏(34)が含まれなかった。これを受け、福田氏は無所属で立候補する意向を明らかにし、渡辺氏も立候補する考えを示した。三氏全員の公認を求めていた民進党県連は十日の公示を間近にして、方針転換を迫られることになった。 (北浜修)

 三氏のうち、残る4区の新人藤岡隆雄氏(40)は公認された。県内ではこのほか、衆院解散前に民進党に離党届を出し、除籍処分となった1区の元職柏倉祐司氏(48)に加え、3区の新人渡辺美由紀氏(58)、5区の新人大豆生田(おおまみうだ)実氏(51)が公認された。

 福田氏は三日夜、日光市で取材に応じ、「退路を断って勝ち抜く」とし、2区から無所属で出馬すると表明。県連代表として「民進党を立て直したい。離党せずに頑張る」とも述べた。

 1区では柏倉氏が公認されたことで、公認の可能性がなくなった渡辺典喜氏は三日、取材に「どういう形になっても1区から出馬する」と立候補する意向を明らかにした。

 民進党県連は衆院が解散された九月二十八日に緊急幹事会を開き、前原誠司代表の方針に沿って希望の党に合流して選挙戦に臨む方針を了承。民進党公認で出馬する予定だった渡辺典喜、福田、藤岡の三氏を希望の党から擁立する方針を決め、民進党本部を通して公認申請していた。

 これに対して、小池知事はリベラル派を排除するなど民進党から全員を受け入れるわけではないという考えを明らかにし、三氏の公認は不透明となっていた。

◆渡辺美由紀さん出馬へ

 民進党県連は衆院が解散された九月二十八日に緊急幹事会を開き、前原誠司代表の方針に沿って希望の党に合流して選挙戦に臨む方針を了承。民進党公認で出馬する予定だった渡辺典喜、福田、藤岡の三氏を希望の党から擁立する方針を決め、民進党本部を通して公認申請していた。

 これに対して、小池知事はリベラル派を排除するなど民進党から全員を受け入れるわけではないという考えを明らかにし、三氏の公認は不透明となっていた。

 渡辺喜美参院議員(65)の妹美由紀氏(58)が二日、那須塩原市で記者会見し、衆院栃木3区から出馬すると表明した。新党「希望の党」の公認が三日、発表された。3区は、喜美氏がくら替え出馬を模索していたが断念し、別の候補を立てると表明していた。

 美由紀氏は出馬の理由について「自民でも共産でもない有権者の受け皿が必要だ」と説明。希望の党の政策を念頭に、消費税増税の凍結などを訴えるとした。記者会見に同席した喜美氏は「3区を空白区にすべきでないという思いで説得してきた。決断してもらいありがたい」と話した。

 美由紀氏は医師として東京警察病院に勤務。その後公認会計士になり、現在は記帳代行会社「渡辺美智雄経営センター」(那須塩原市)の代表取締役を務めている。

 栃木3区では、自民前職の簗和生(38)、共産新人の槙昌三(74)、諸派新人の石渡剛(48)の三氏も立候補を表明している。

◆「自身の考え訴える」1区から柏倉さん出馬会見

 栃木1区で新党「希望の党」に公認された元職柏倉祐司氏(48)が三日、宇都宮市内で出馬会見し、「自分自身の考えをしっかり訴え、国会に返り咲いて恩返ししたい」と述べた。

 希望の党の公認を争う形となった民進党の新人渡辺典喜(のりよし)氏(34)については「一本化が望ましいが、相手が出る出ないにかかわらず無心で戦うしかない」と話すにとどめた。民進党の立候補予定者だった柏倉氏は九月に離党届を提出し、除籍処分となった。その後、民進党県連は渡辺氏の擁立を決め、党本部の方針に沿って希望の公認を求めていた。

 1区ではほかに自民党前職の船田元氏(63)、共産党新人の青木弘氏(56)が立候補を予定している。(藤原哲也)

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